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ものは試し
台風一過、暴風域を抜けてほっと一息ついた昼下がりに文章を一つ。
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先月末に、あるインターンの案内を見つけた。
Twitterでフォローしている夏生さえりさんのRTで回ってきて興味を持ち、「残念ながら一年生じゃないなあ」と思いつつnoteを拝読。
読めばますます面白そうで、自分の身分を悲しみながらスクロールすると一年生じゃなくても応募できる入り口が!
〆切を見ると、今日!その日!当日!
いま、大学院修士課程に在籍していてそのまま博士課程に進学することが決まっている私は、就職活動ほぼ未経験でインターンシップのエントリーシートを2件出したことがあるだけという具合。そんな私でもいいんだろうか、いやでも出してみるのはタダだし!と自分を奮い立たせ、応募フォームにぽちぽち入力していった。
そもそもこの「CHOCOLATE」という会社、上述のさえりさんが「所属しました」という報告で目にし、その後大好きなYouTuber「QuizKnock」さんとかかわっていることもあって、実はここ数年気になっていたところだった。募集があるのかはわからないけれど、一般就職をするとしたら情報集めてみようかなあと思っていたくらい。専門職就職のために博士課程進学を決めてしまったので、すっかり一視聴者として落ち着いていたところだったのだが、インターンということで少しだけエントリーへの気持ちのハードルが下がった。結果、〆切当日にエントリーシートを書くという、なんとも大学生っぽいことをしてしまったのだが。(学部生の頃、〆切日の前日夜から当日にかけて実験レポートを仕上げた経験が何度もある。なつかしい。)
正直、このような企画系エンタメ系の職種は全く縁がないと思っていたので、初めてのES形式に結構苦戦した。そしてクリエイターの人たちって本当にすごいんだなと少しだけ実感した。ほんの少しだけ。ESなんてクリエイターのクの字にもかからないくらい初歩の初歩の初歩みたいなものだと思うから。
そしてなんとか書き上げた急ごしらえのES。読んでいただけるだけでも御の字……!と思いながら送信ボタンを押して、背伸びをした。思ったより集中していたらしい。
書きながら、とてもありきたりな文章しか書けなくてちょっと悲しくなった。オリジナリティってなんだろう。迷子になった。だけど、普段考えないようなことに関して必死に頭を絞る機会になって、楽しい経験ができたなと思った。
ES通過者にのみ数日内に連絡という形だったのだが、結果はお察しの通り「通過ならず」。
やっぱりそううまくはいかないよなあと思いつつ、過去最大と言われ続けた台風10号を乗り切り、今日メールボックスを開いてみると「CHOCOLATEのインターンに応募いただいた皆さんへ」というメールが来ていた。
いわゆる「お祈りメール」かなと軽く見ていたら、えっ、スクロールバー長くない??
よくよく読んでいくとESにあった一つ一つの項目に関して、「どういう視点で見ていたのか」「これからどういう風に考えていったらよいのか」などをすごく丁寧に説明してくださっていた。それはとても興味深いものだったし、今後直近の自分の進路は決まっているとはいえ、もしいつか「やっぱりクリエイターのような職を仕事にしたい」と思ったときの支えになるような言葉たちだった。
「Bccで失礼します」と文頭に書いてあったけれど、こんなに勉強になる言葉を、インターン通過者だけでなく応募者全員に送ってくださったこと自体に感動した。そしてCHOCOLATEという会社への評価が爆上がりである。こんなん好きになるしかない……。いやもともと好感度は高かったけれども。
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栗林さんをはじめとするCHOCOLATEの皆さま、お忙しいところインターンを企画してくださって、そして丁寧に選考してくださって、本当にありがとうございました。
全てを追うということはかなわないかもしれないけれど、きっと気づいたらいろいろなところでCHOCOLATEという文字を見ると思います。これからも楽しみにしています。
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記録もかねて、noteでした。
ハードル、高いように見えて案外さくっととべるかもしれないし、失敗したって死なないなら大丈夫。そういえば小学校の体育の高跳びで、運動苦手だったのに踏み切りの足をかえて挑戦してみたら(それまで全く跳べなかったはずの)100cmだったかを跳べてしまったこともあった。意外とそんなものなのかもしれない。ものは試し。