我が身知らずが、人を攻撃する。
言葉一つで、
勇気づけられたり、
落ち込んだり、
知らなかった世界が広がったり、
言葉の力で、人生は変わる。
そして、
言葉は、時に人の命を奪う。
SNSで、
心ない言葉に傷つき、命を落とす人もいる。
たったの、その一言で、命を奪えてしまうのだ。
そして、そんなことが起きると、
決まって今度は、傷つけた本人に
一斉に、言葉の刃が向く。
お前が、あんなこと言ったからだと
集中砲火を浴びる。
それぞれが、自分こそ正義と
思っているのだが、
傍から見ると、お互いさま。
同じことをやっている。
自分の姿は、なかなか分からないものだ。
私も、
知らないところで、気がつかないところで、
どれだけ、人を傷つけていることがあるのだろう。
その人にとっては、何気ない一言だったとしても、
言われた本人にとっては、
一生忘れられない深い傷を負うことがある。
仏教に『語殺』という言葉があるが、
刃物で直接、刺すだけが、人殺しではない。
言葉で人は殺せてしまう。
いじめが原因で亡くなる子供たちの6割は、
言葉によるいじめだそうだ。
他人を罵ることで、得することは何もない。
全く不毛な時間である。
毒を吐いている本人は、
気づいていないのかもしれないが、
自ら吐いた毒の言葉に縛られて
その人が苦しむだけである。
自分も、不完全な人間である。
薬だって、不倫だって、殺人だって、
絶対にしないとは、言いきれない。
今は、ただ、その縁が来ていないだけ。
人間根っこは、それほど変わらないと思う。
あいつと、自分は違うと思うから、
非難したくなる。
自分の心の姿が見えてくると、
とても人を非難できるような立場ではないことに
気づくはず。
指をさして人を非難する前に、
君のその手がよごれていないか、確かめてくれ
(ボブ・マーリー)
我が身知らずほど、恐ろしいものはない。
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