「得朧望蜀」を考える
とくろうぼうしょく
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人間の欲望は尽きることがないということ。
「朧」と「蜀」はどちらも中国の地名。後漢の光武帝が望みを叶えて朧を手に入れたが、次は蜀が欲しいと望んだという故事から。
「朧を得て蜀を望む」とも読む。
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「何か」を手に入れた。
次は「何か」が欲しいと望んだ。
「朧」を手に入れた。
次は「蜀」が欲しいと望んだ。
「得」「何か」「望」「何か」
この順で、四字熟語ができます。
少し高い物を手に入れた。
しかし、いざ手に入れてみると、今のよりももっと良い物を手に入れたくなる。
人間の心理は、そのようなものです。
今よりもっと良い物を欲しがる。
欲望に満足する、というところがない。
人間の愚かさを言い表していると思います。
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