「阿鼻叫喚」を考える
あびきょうかん
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非常な辛苦の中で号泣し、救いを求めるさま。非常に悲惨でむごたらしいさま。地獄に落ちた亡者が、責め苦に堪えられずに大声で泣きわめくような状況の意から。
「阿鼻」は仏教で説く八熱地獄の無間(むけん)地獄。現世で父母を殺すなどの最悪の大罪を犯した者が落ちて、猛火に身を焼かれる地獄。「叫喚」は泣き叫ぶこと。
一説に八熱地獄の一つの大叫喚地獄(釜ゆでの地獄)の意。
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「阿鼻」 八大地獄の第八。
地下の最深部にある最悪の地獄。五道などの大悪を犯した者が落ち、火の車・剣の山などで絶え間なく苦しみを受ける所とされる。
「叫喚」 大声でさけびわめくこと。
八大地獄は何々があるかなど、気になることもありますが、地獄のことは考えたくないので、詳しくは調べません。
「阿鼻」というのは最悪の地獄のようです。その苦しみに堪えられず、大声で泣き叫ぶこと。
転じて、
非常な辛苦の中で、救いをもとめるさま。
非常に悲惨でむごたらしいさま。
「鼻」の文字がある四字熟語なのに、まさか最悪の地獄の意味があるとは!
驚きです。
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