「前倨後恭 」を考える

ぜんきょこうきょう
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調子にのって横暴な態度をとっていたが、
急に態度を変えて、相手にへつらうようにすること。
「倨」は偉そうな態度をとること。
「恭」は礼儀正しく丁寧なこと。
中国の戦国時代の遊説家の蘇秦は諸国を放浪して貧しくなって故郷に帰ると、家族は偉そうに馬鹿にした態度をとった。
蘇秦は、その後に六国の宰相になって故郷に帰ると、家族は腰を低くして丁寧に迎え、媚びへつらったという故事から。
「前(さき)には倨(おご)りて後(のち)には恭(うやうや)し」とも読む。
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「前」 ①正面の向かっている方向。物の正面にあたっているところ。
②中ほどより正面によったところ。

「倨」 ①おごる。あなどる。
②足を投げ出してすわる。

「後」 ①時間・空間について、物事の正面または進行方向に反対の側。
②あとになる。おくれる。おくらす。

「恭」 うやうやしい。かしこまる。つつしむ。

「前倨」
前は、
あなどっていた。

「後恭」
後は、
うやうやしくかしこまる。

「前倨後恭」
前は、
あなどっていたが、

後は、
うやうやしくかしこまる。

前の態度と、
後の態度が、

全く違う。

最初のうちは、
馬鹿にした態度をとり、自分より下に見ていたが、
その相手が、ある地位になると、
急に、
自分より上になったので、
媚びへつらう態度をとる。

同じ人物に対して、
コロッと態度を変える、
そういう四字熟語
らしいです。

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めだまオヤジ
よろしければサポートお願いします。四字熟語は、とても奥が深い分野であると思います。まだまだ勉強が足りません。