50歳でアメリカの大学生になってみたら⑧〜直感に従うと優等生になれる?〜
本当は統計学のクラスは取る必要がなかったけれど、強く惹かれて、受講しました。
今、学ばなければ、今回の人生では統計学を学ぶことなく終わるだろう。だとしたら遠回りしても、統計学のクラスを受講してみよう。そう思ってクラスを取ることにしました。
統計学のクラスを受講しなくても、生物を専攻している時点で2年で卒業も編入もできないので(必須科目が多過ぎて)、勉強してみたいことをこの際やってみようという理由もありました。
結果は、
自分の直感に従うと人生うまくいく
まさにそれを体現するものでした。
教授との出会い
統計学は、多くの専攻で必須科目なので、必然的に教授も多く、たくさんの統計学のクラスがあります。(コミュニティカレッジでは、統計学は一つのクラスのみ。いわゆる入門クラス)
私のカレッジでは、本校、分校合わせると25人以上の教授が一つの学期で統計学を教えています。
その中から、自分に合う素晴らしい教授に出会えるということは、まるで宝くじに当たったような奇跡のような感じがします。
教え方の上手い素晴らしい教師は、たくさん存在すると思いますが、私は彼女に出会えて、彼女の人柄に惚れました。もちろん教え方も素晴らしいです!
あとは親近感。彼女は私より背が高いのですが、背が高いからこそのハプニングや得たものなどの話が、思わず「そうそう!」と頷いて、親近感と安心感と同時に感じて、彼女のことが大好きになりました。
自分の好きなことが統計学だったと知る
毎回クラスの前に、教授がその日の授業内容をプリントした紙を用意してくれます。その紙が、一番後ろの席に山積みになっているので、そこから自分の分を取る仕組みになっていました。
私はそのプリント紙が楽しみで仕方なくて、いつも早めに教室に行き、授業が始める前にそれを読むのがルーティンになっていました。
もちろん、新しく習う統計学の単語や計算の仕方などは、全くわからないのですが、例題に興味津々でした。
なぜかと言うと、例題には、心理学の研究、大統領選挙の集計、幼児教育についての研究、スポーツチームの研究、睡眠時間の研究、アンチエイジングの研究など、興味があることばかり…
そして気づいたのです。
私は今までの人生で、いろいろなことに興味があり、そのことを知るために専門の学校に通ったり、図書館で本を借りたり、インターネットで検索したりして、勉強して、ノートにデータをまとめていたのです。
うちの畑のラベンダーの収穫量や精油抽出量などもデータを集めてまとめていました。
これって統計学じゃない?!
統計学を学ぶタイミング
集めたデータを統計する時、いろいろな公式を使って計算するのですが、それも楽しいのです。
もちろん、それは、グラフ計算機を使っているからだと思いますが…
教授も夫も私よりも少し年上で、両者とも大学生の時に統計学をとって、ものすごく計算が大変だったと話していました。
夫に関しては、その長い計算が嫌で、統計学に良い思い出はないそうです。
私もその当時、高校卒業して、すぐに大学で統計学を勉強していたら、今みたいに統計学が楽しい!と思えなかったかもしれません。
タイミングってあるのだろうなと思います。
楽しいの先に…
統計学の教授もクラスも勉強もすべてが楽しくて、楽しくて仕方なくて… こんなに勉強が楽しいなんて、人生初めてのことでした。
なんでもそうなのかもしれませんが、楽しいと何時間勉強しても苦ではなく、もっと勉強したい!と、気づくと統計学の問題を解いてました。笑
そうすると、宿題、学期中に行われたテスト4回に期末テスト、すべて満点でした。そしてクラスでトップ。
十代の頃、勉強が嫌いで劣等生で、よく職員室に呼ばれていた私が、クラストップなんて、人生何が起こるかわかりませんね。
最後の日、大好きな教授に感謝を伝えた時、「数学専攻にしてみれば?」と言われて、今まで数学専攻なんて考えたことがなかったので、目から鱗でした。
正直、生物専攻のままだと、あまりに多くのクラスを受講しなければならなかったので、厳しいなと思っていたところでした。
(私の状況で生物を専攻すると、化学を4クラス、生物も4クラス、物理2クラス、数学4クラス、そして一般教養の英語2クラス、人文、芸術など、何年かかるんだろう言うくらい多くのクラスを受講しなければいけなかったのです。特に四年生大学に編入の場合)
専攻を数学に変える
コミュニティカレッジでの専攻変更は、簡単で、カレッジの学生専用のサイトにアクセスして、ポチッと変更すれば良いだけ…
ただ変更すると、取らなければいけない科目が変わるので、注意が必要なので、多くの学生は専攻を変える前にスクールカウンセラーに相談するみたいです。
私の人生初のカレッジでのセメスター(学期)が終わりました。
来学期からは数学専攻。
この後も変更するかもしれないですが、統計学を選択した時同様に、これからも自分の心に従おう!そう思ったのでした。
つづく