Iccoka #4「マザーズ&ガールズ」オンラインプレビューのこと
もう終わって、2週間になろうとしてます。
...…楽しかった。
主宰した公演でこんなに楽しいと思ったのは、初めてです。
やっぱり、関わってくれた人が多かったからでしょうか?
一つの企画なのに、いろいろ見れたんで、それも楽しさの一因。
何回もどーなるんだろうとヒヤヒヤしたけど、できたから、それもみなさんのお力ですごく良い状態でできたのも一因。
考えたら、キリない。
主宰としての感謝はこちらに譲ることにして↓
https://iccoka11.amebaownd.com/posts/11148324
自分の作品のこと。
久留里町屋珈琲でやる。
そう決めた、「マザーズ&ガールズ」は今回できなかった。
だから、今回は来年の為のCMにした。
物足りなかったかもしれないし、満足していただけたかもしれないし、
それは観た人に委ねた。
だから、どう思われたかはわからないんだけど、来年の公演を楽しみにしてもらえたなら、主宰としてはうれしいかな。
Zoomの背景には、実際のお店の写真を使わせてもらった。
素敵よね。
役者さんの方から使おうって提案されて、
使ったけど、本当に良かった。
この作品は、「マザーズ&ガールズ」(男性たちの話)と「ソーダ水と、わたし」(女性たちの話)の2本が1タイトルにまとめらている。
「ソーダ水~」の方もタイトルの画像を使う予定だったけど、私がそれよりも実際のソーダを見せる方が大事と急遽削ってしまった。結果、そっちの方が良かったから、安心してる。
今回やってみて思ったのは、
意外にも空気は伝わっていたという点。
オンライン、それも生配信だったからかもしれない。
にしては、いただいた感想を読むと、それぞれの空気感が届いていて、私の作品は間が多いので、ちょっとうれしかった。
間は、空気でしかないと私は思っている。
その空気が動くことで、言葉が語らなくても、
ちょっとした所作や目線の力を引き立たせてくれる、それ以上の意志、舞台上の人たちの駆け引き、また、それを観てる人たちすべてが混じる瞬間のようで好きだ。
今回は、それを体現してくださった役者さん達の力も大きい。
小川友子さん。
池澤夏之介さん。
まごころ18番勝負の鈴木健太さん。
三人ともベテラン、私より先輩。
私がぼーっとしてる所も、しゃきしゃき動いて埋めてくださる。
画面からの、実際の見せ方についてはこれから勉強したいと思ったけど、なんか、これはこれで良いなと思ったのは、それぞれのこだわりが役に反映されていたと感じたから。
その人がやるからでしか出ないものを、と思ってるから、こういう自由が利く所は大いに残しつつ、自分の描きたい世界を見せる力が欲しいから、勉強だな。
実際、やってみて、思ったのは、こういう断片の物語だからこそ、いろんな余地が生まれる。
役者さんの想像力がその余地を埋めてくれることもよりわかった。
それは観る側の受け取り解釈が広がるし、
この作品自体も本当は別の物語もあるんじゃないかと。
今回の見た人の感想を聞いて、別の話が展開していたりと、なかなかおもしろかったし、余地はその人の想像力を広げる場所にもなるから、観る人の心も投影=共感しやすくなるんじゃないかなとも思ったし、その人だけの物語にもなる。
話がズレるけど、先日「鬼滅の刃」を観に行った先で、隣の席の人が序盤からすごく泣かれていて、正直、物語以上にドキドキしてしまった、「ミーハーで観ては、ダメなのか!?」って。
でも、終演後、その人から声をかけられて、子どもたちに付いてきて、今回はじめて観て、涙が止まらなくなってしまったと……
私にはみえなかった物語を、その人は終始みていたということだ。
これが、おもしろいんだよね。
だから今のままでも完結してるけど、もう少し違う側面が見えてもいいのではないか?
人生の可能性は無限大、物語の可能性も無限大でいいんじゃないかなぁと。
公演最終日、千秋楽に行なった、今回の楽曲制作をしてくださった水野郁子さんのライブを見てても思ったことでもあって、
だから、この作品はもう一度書き直すことにした。
やったから、こうしたいというのが出てきたし、
いろんなものを受けても思ったし、
私はIccokaの作品の幅を広げたい。
演劇好きな人も、そうじゃない人も入ってこれるものにしたい。
今回やって一番思ったのは、この点に尽きる。
フラットな作品づくりを、垣根をどう取っ払うのかが、まだまだ考え所なんだけど……その方が私には合ってるし、楽しいと思うんだ。
この点については、まだまだ勉強や考えを深める必要があるんだけど、
新しい可能性を持て、これからが楽しみになった。
後、前の公演が終わった時に、役者の私が出遅れてる、みたいなことを書いていたんだけど、そうではなかったことに気付かされたのもあった。
何やっても、最後は気持ち、心意気なのだ。
この企画、誰よりも引っ張ってたのは、役者の私だったと思う。
何度も延期が起きて、くじけなかったのはその私だったし……
不器用だからこそ、掴めるものもあるんだと思う。
そんなことを思った公演でもあったな。
一旦、休憩。
来年の為に、いろいろ考えます。
見に来てくれた方も、そうじゃない方も、読んでもらって、
ありがとうございました!
出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!