Iccoka #4「マザーズ&ガールズ」稽古日誌 #185
劇場での観劇を3月ぶりにした。
作品は、KAKUTAさんの「ひとよ」。
3月に観たのも同じKAKUTAさんの「往転」。
どちらも本多劇場。
だから、いろんな違いがはっきり見え、付随して様々な想いが浮かぶ。
入る時は、アルコール消毒に、サーモグラフィー、自分でチケットをちぎる。
スタッフさんは、マスクに、ゴーグルに、フェイスガード。グッツはパンフのみで、他のものはネット。アンケートもネット。
劇場に入り、客席を見ると、2席ごとにパネルが付けてあって、半分の人数でいっぱいになる。もしもの時の為、個人情報をメモして出す...
ここまで書くと重々しい。
けど、本番が始まると、変わらなかった。
むしろ、観客と舞台の距離が縮まった印象を私は持った。それは、演出の効果もあるんだけど、開場中はラジオ放送があって、始まり終わりと客席へのアナウンスもラジオDJの言葉のように、一人ひとりの心に届くような...温かったんだよ。
本編は観てもらうことに譲り、
作中の言葉で、
「あなたにとっての特別な夜は、他の人にとっては、ただの夜だったの」
この言葉を聞いた時、クライマックスの情景でもあったけど、今、誰しもがコロナのことで何かしら影響を受けていて、苦しい想いもしてるんだと思う。
そういうのが、後一年?数年?経った時に、「ただの夜」に変わってるといいなぁと私は思ってしまった。
終演後、初日を迎えての挨拶を聞いたから、ひとしお。
...良い作品は、やはりいろんなことを伝え、気付かせてくれる。観に行って、良かった。
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出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!