人は誰かに背中を押してほしい ~とよはし紀行~
稽古がお休みだったので、公園に稽古しに行きました。
今日の豊橋は春の陽気で、夕日も素晴らしかった。
2週間もすれば、本番が終わり、こことも別れ、私は東京に戻る。
いろいろ考える。
役者としての私のことも考える。
その時、突然、人から話しかけられる。
豊橋の人は人なつっこいのか、よく話しかけられ、ちょこっと世間話をするのが最近のパターンになっている。
今日もそういうのかと思って、応じたら、すごい話される、よくよく聞くとこれは恋の相談をされていた!
...私に相談する辺り、「センスがないよ」と心の中で思いつつ...
詳しくは書かないけど、その人はずっと誰かに背中を押してほしいかったようだ。
それも外から来た人に今いる世界を不条理を共感してもらい、あなたが正しいんだって。
誰だって、誰かからあなたは正しいんだよ、間違ってないよ。
そう言ってもらえたら、どんなに心強いか...
でも、それだと自分が失くなってしまう、誰かの選んだ世界に行ってしまうと私は思うんだ。
ちょっと前の私はそうだったから、この人の不安がよくわかったけど、それだと前に進めないからパチンと叩いた、心を。
私もこの先なんて、わからん。
けど、今の私がやろうとすることをしたらいいと思って進んできたし、道はできてきたし、助けてくれる人たちが現れ、私はそれに乗って進めてる。
その人は、「ありがとう」とどこかに去っていった。
うん。まずは自分だ。他の人じゃない、自分だ。
ちょっと前の自分との、邂逅。
【公演詳細】
2021年3月6、7日
愛知県豊橋市
とよはし芸術劇場 PLAT
市民と創造する演劇『甘い丘』
https://www.toyohashi-at.jp/event/performance.php?id=880
出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!