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BAKENEKO DIARY

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飼い猫が交通事故で瀕死の重傷に。安楽死させるべきか、回復を目指して治療するべきか。治療を選択してからも、食道チューブでの給餌、傷の消毒、エサの選び方等、難題に直面する日々。危機を…
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#猫リード

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー 1日目

BAKENEKO DIARY /DAY 1. 事故発生  娘のSを塾に送って、帰ってきた。月曜日の夜7時頃。もうすぐそこが家という交差点を左に曲がると、前の車が減速した。その前に、白の軽自動車が1台停まっている。しかし先には、遠くの方にヤマト運輸のトラックが停車しているだけで、なぜそこで軽が立ち往生しているのかわからない。 軽の運転手さんが降りてきて、前の車の人に話しだした。身振りから、何かをよけたいから、もう少しバックしてくれと言っているようだ。この時はまだ想像していなか

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  26日目

BAKENEKO DIARY /DAY 26. 隙を見せたら負け  食道チューブを外して、口から食事をするようになって4日目。ミータの動きは、ますます活発になってきた。退院してからの1週間は薄皮を剥ぐように少しずつ。2週目に「元気になってきたな」と感じるようになり、3週間たってチューブを外した後はV字回復。以前よりスピードは落ちるが、階段をかけあがり、高い段差にも飛び乗るようになった。さらに、大好きな砂の上ゴロゴロまで…  チューブを装着していたストレスの大きさと、口から食べ

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  21日目

BAKENEKO DIARY /DAY 21. もうリードは嫌だ  朝、ミータはシリンジでチューブから注入したミルクを吐いてしまった。シリンジ給餌を拒絶しているようにも思える。退院したときはまっすぐ歩くこともできなかったのが、数日でゆっくり歩けるようになり、今ではトコトコと早足もできようになった。回復が実感できてうれしいのだが、厄介なのが食道チューブ。60センチほどあるチューブをくるくる巻いてテープでまとめ、筒状の簡易服の背中側にしまえるようになっているが、服が伸びてきている