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BAKENEKO DIARY

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飼い猫が交通事故で瀕死の重傷に。安楽死させるべきか、回復を目指して治療するべきか。治療を選択してからも、食道チューブでの給餌、傷の消毒、エサの選び方等、難題に直面する日々。危機を…
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#猫の寝顔

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー 1日目

BAKENEKO DIARY /DAY 1. 事故発生  娘のSを塾に送って、帰ってきた。月曜日の夜7時頃。もうすぐそこが家という交差点を左に曲がると、前の車が減速した。その前に、白の軽自動車が1台停まっている。しかし先には、遠くの方にヤマト運輸のトラックが停車しているだけで、なぜそこで軽が立ち往生しているのかわからない。 軽の運転手さんが降りてきて、前の車の人に話しだした。身振りから、何かをよけたいから、もう少しバックしてくれと言っているようだ。この時はまだ想像していなか

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  28日目

BAKENEKO DIARY /DAY 28. それを生命力と呼ぶのか  ミータが食道チューブを外して一週間弱。生々しかった傷口もしっかりとくっついて、分泌物も出なくなった。もう少し皮膚が再生したら、傷口に緩く巻いていたガーゼを首輪に変えられるかもしれない。  年末なので、娘のSと実家に餅つきに行く。5時間ほど家を空けることになるが、ミータをひとり(一匹)で留守番させることにも、もうためらいはない。実家で餅をまるめていると母が言った。 「ミータ、どんな感じ? 調子いいん?

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  27日目

BAKENEKO DIARY /DAY 27. 舌が出た天使  文字通りのV字回復で、ミータの半身麻痺はほとんど気にならなくなった。本人(猫)は「まだ、ここを伸ばすと痛いのよね」とか「首の後ろは掻きにくいわ」とか思っているのかもしれないが、私や娘のSから見ると、「前にできていて、今できないことって何?」と考えるほどになった。  しかし、やはり違うところはある。たとえば、以前なら外から帰ってくると、私やSの脚にスリスリしにきていたが、今は近くに来てもスリスリしない。スリスリす