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拝啓、メゼポルタより。

 最近、モンスターハンター最新作「ワイルズ」の情報や話題も出始めました。しかし、私は「新作が出たら、そこで確認する派」なんで、事前情報はふと目に留まった時にしか見ません。

 だって、どうせやるんだもん!
 変な先入観なしに、とりあえずプレイして「あー、こうなんだー!」と感じるのが、もっとも自分らしい感想を得られると思うので。
 もう心から好きで、魂を売ったレベルで大好きなジャンルやシリーズは、まず自分自身でしゃぶり尽くす。これがいっちーさんの流儀です。

 ちなみに、いっちーさんの初モンハンは「モンスターハンター PORTABLE 2nd G」です。
 主戦場は「モンスターハンターフロンティア(MHF)」ですが、親友に誘われてから、実は1年間ずっと断ってました。だって、ハマるのがわかってたから。



進化するストーリーに輝く言葉

 カプコンから「ワイルズの世界観は、モンスターハンターワールド(MHW)のテイストなので、もしよければ今からでも遊んどいてください」とのアナウンスがありました。
 もし、steam版でしたら、お手伝いできるのでお声掛けください。ランスを担いでお助けに参ります!

グラフィックが美麗すぎて泣きそうになる

 MHWは「約10年に一度、新大陸調査に赴くハンターの集団……世界中から集められた精鋭のひとりとして、主人公(プレイヤー)が登場」します。
 そこで、陽気な推薦組というキャラが主人公を操る私に問いかけてくるのです。

「お前、出身はどこなんだ?」

 一見するとなんてことのないセリフですが、これを考察というか、裏読みするハンターが散見されたそうです。
 なお、これを伝聞調で書いているのは、私はワールドについてはリアタイ勢ではないからです。それを前提で、以下もお楽しみください。

 その理由は最終盤にあります。
 ムービーの途中、この話をまた改めて聞かれるのです。
 というのも、先に尋ねられた際、何かに遮られたままで終わっており、答えを聞くタイミングが存在しなかった。メタ的に言うと「主人公は喋らない」ので、何度聞かれても答えられないのです。

 最初に尋ねたことを、最終盤でも尋ねる。
 確かにこのキャラとの接点は、作中では薄い。この最終盤にかけてはベッタリなので、本人が何かの拍子でふと思い出し、「単純に聞きたかっただけではないか?」という考察をするのが自然な流れです。

 これに対して、とあるハンターが呟きました。
「これ、主人公に聞いてるのではなく、プレイヤー自身がリアルでプレイした初モンハンの拠点(村や都市など)のことを『出身』として聞いてるのではないですか?」

 私は全身が震えました。
 どうしてこの世には、こんなにも素晴らしい発想を持つハンターがいるのかと。そして私の脳裏によぎったのは、あの懐かしきメゼポルタの景色でした。

得意武器は「ライトボウガン、大剣、ランス、狩猟笛」!

モンハンの異端児?「フロンティア」

 かつて、MHFは「進化するモンハン」として、約12年間も運営が続けられたオンラインゲームです。紆余曲折がありながらも、国産オンラインゲームとしてがんばってくれました。
 サービス終了の要因は「MH2ベースのシステムで何とかがんばってきたが、いよいよ開発を続けるのが困難であると判断した」とされています。当時の課金要素も秀逸で効果的だったので、「採算が取れない」という理由ではなかったと思います。

 モンハン新世代のワールド以降を知るハンターにしてみれば、もうフロンティアは凄まじい次元のゲームに思えるでしょう。いうなれば、阿鼻叫喚の地獄絵図です。

あのフルフルが、ここまで進化する地獄の一端

 スキル構築は旧作のスキルポイント制なので、必要なスキルを得るために必要以上にモンスターを狩る必要があったのです。
 えっ、日本語がおかしい?
 そんなことないですよ。そのくらい狩らないと、素晴らしいスキルを揃えられないのですから。そのくらいは、ハンターの嗜みですよ!


凶悪なモンスターと最高のBGMの調和

 無論、モンスターも癖が強いんじゃあ!
 今では考えられませんが、モンスターを倒すための正しい手順を踏まされる場合もあり、パーティーの構成次第では狙った素材が手に入る可能性を否定されるという……
 なので、プレイヤーひとりが複数の武器を担ぐ、ある程度の操作を求められるというのが自然な流れでした。特に「斬撃、打撃、弾丸」の3系統からひとつずつというのが望ましかったと記憶してます。

 そんな苦行も多かったMHFですが、とにかく音楽が秀逸だった!
 深澤秀行さんをはじめとする作曲陣がリアル全世界の珍しい楽器を取り入れ、その場面を、そのモンスターを象徴する曲に命を吹き込んでくれました。
 どのくらい評価されていたかというと、いずれのアップデートにおいても「BGMだけはハズレなし」と言わしめるレベル。新規モンスターの評判は上下しても、BGMはずっと高い水準の評価を受けていました。


故郷を旅立った後の衝撃

 私の故郷はメゼポルタ。
 今はもう、その地を旅立ったけれど、忘れたことはない。
 オンラインのチームである「猟団」に属したこともあった。クエストは過酷な内容も多かったが、今にして思えば楽しかった日々です。思い出が美しいのはいいことだと思います。

 そんなある日。
 同じ故郷のハンターを大いに驚かせる超事件が起こりました。
 MHFの看板モンスター「棘竜(いばらりゅう)エスピナス」が、本家シリーズである「モンスターハンターライズ・サンブレイク(MHR:SB)」において逆輸入が確定したのです。

 その逆はいくらでもありました。
 本家からジンオウガ、ナルガクルガ、イビルジョーなどが輸入されることはあっても、本家に逆輸入されることは一度もなかった。だから、フロンティア民は胸を張れなかった気がする。少なくとも、自分は肩身が狭い思いをしていたので……

 情報解禁日、Twitterのトレンド上位に居座り続け、フロンティア経験者は驚嘆と感謝で胸がいっぱいになったことでしょう。私だってそうです。
 もっとも期待がかかるのは「逆輸入という前例ができたということは、次もあるんじゃねぇか?」ということ。ワイルズで1体でもいい、出てきてくれ……フロンティア民は今もきっと、それを祈っているはずです。祈りましょう、祈るだけはタダなので。


ハンターの絆から生まれた垣根を超えた合言葉

 ハンターの皆さん。
 まだ、ハンターになったことのない皆さん。
 俺と、俺たちと……一狩り行こうぜ!

 メゼポルタから来たハンターより、みんなに愛をこめて。

ワールドはsteam版、ライズはswitch版です!


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