ボイスドラマを紹介した先のゴールとは
私が衝動的に「ボイスドラマを広く聞いてもらうために、俺が紹介するんだ!」と思い、それを実行に移してから8日が経過しました。
時間的にはまだ、ほんの1週間ちょいですか……
たぶん、そんなにPR効果は出てないと思います。そもそも、私が本企画を行うにあたって、いくつかのマイルストーンを用意しています。その第一段階をようやく、今さっきクリアーしたところなので。
ただ、序文において、私は「まず、目指すべきは『業界内視聴率ナンバーワン』だ!」と書きました。そう、これがマイルストーンのひとつなのです。
自分が定めたマイルストーンとは
ちなみにマイルストーンとは、最近よく聞くビジネス用語です。
単純に言えば「中間的指標」なのですが、今回はせっかくなので、詳しい解説を引用します。
で、あっさり白状すると、こんな感じです。
最低でも10本、早期に15~20本は紹介記事を公開する目標を達成する。
最初から視聴者&聴取者ではなく、制作陣や声優さんに向けてPRする。
クリエイターさんに感想を読んでもらい、モチベーションアップを狙う。
様々な作品を紹介することで、クリエイター同士をつながりやすくする。
最終的に視聴者&聴取者を増やすことにつながれば、この任務は完了!
何よりも優先すべきは「紹介記事の本数を増やすこと」でした。
視聴者&聴取者の母数を増やす、ボイスドラマの裾野を広げるには、まず「閲覧してくださる方が、自由に選べるほどの品揃えがないと意味がない」と強く感じたからです。
逆に紹介記事が少数の段階でも、別のベクトルで効果が見込めると考えていました。
要するに「制作陣や声優さんたちへの感想を記事に織り込むことで、クリエイティブな活動意欲を維持し、向上させることができる」と踏んでおり、Twitterを使ったアピールは「最終目的である視聴や聴取の未経験者ではなく、実はクリエイターさんを狙い撃ちした意図的な戦略だった」のです。
ボイスドラマ界隈にアピールすることは、クリエイター同士の交流を促進する目的もありました。なので、記事の末尾は必ずクレジットを掲載し、自分で探し得る限りは活動名にせっせとリンクを貼り、交流のきっかけ作りを着々と準備してきました。
業界が賑わえば、おのずと同じ方向に歩んでいる仲間にも出会えるだろう……そう信じて、無我夢中でボイスドラマを聞き、すぐさま感想を書き、それを発信することを繰り返すこと、早10回となった訳でございます。
私はすでに、たくさんの皆様から応援を頂いておりまして、同じ方向を見る方々ともお話しすることができ、とても充実した毎日を送っております。この場をお借りして、心当たりのある皆様に向けて厚く御礼申し上げます。
紹介記事はネタバレ防止と褒めちぎりを意識して
いざ、私も書き始めてみてわかったのですが……
あくまでも私の紹介記事というのは「未視聴者&未聴取者のための無料紹介所」として機能させることが最終目標なので、「絶対に紹介するボイスドラマの致命的なネタバレはNG」であるという縛りが勝手に生まれてしまったのです。
さらにマイルストーンの達成項目にもあったように「制作陣や声優さんのモチベーションを向上させ、クリエイター間の交流に結びつける」ためには、「紹介記事の内容は、1000%褒めちぎり」であることが前提になることを痛感させられました。
絶対にこのふたつの条件を満たしながら、とにかく書き続ける。
これに気付いた時、現時点で「こりゃ俺にしかできん仕事やな」と思いました。だってこんなの、一般的なライティング技術から外れまくってるもん。俺がやらねば、誰がやる……そんな精神で8日間を駆け抜けてきました。
俺の紹介はきっかけに過ぎない
結果的に「自分の記事は、基本的に自分に何も生まない」ことは、最初からわかっていました。そんなものは覚悟の上です。
最終目標が「ボイスドラマの裾野を広げ、視聴&聴取する母数を増やすこと」なので、そこに俺への利益など生まれようがないのです。
だが、この世に存在する凄まじいクオリティー、信じられない企画力、圧倒的な没入感のあるボイスドラマ、ラジオドラマがゴロゴロ転がっているというのに、肝心の視聴&聴取回数がさほど回っていないのが今の現実なのです。
なんでこんな凄い作品がいっぱいあるのに、知られてないというだけで聞かれない、数字が伸びないのはおかしいじゃないか! あまりにも勿体ないじゃないか!
クリエイターという生き物は不思議なもので、たったひとつの感想を貰うだけで、また無から有を生み出そうと動き出すことができる稀有な才能の持ち主だ。それを見捨てること、諦めさせることは、人的資源の損失じゃないか!
じゃあ、俺ができることをやる。
俺にできることなんてたかが知れてるが、俺がやってみる。
俺が何とかしてるうちに、俺じゃない誰かがいずれ最終目的を達すれば、それは俺の勝ちに等しい。それに勝る喜びはない。
だから、俺が諦めてしまうまでは何とかする。
いつか俺に、夢の先を見せてほしい。少しでも明るいボイスドラマの開けた未来が垣間見えるなら、俺は今を支えよう。そういう気持ちで動いています。
最後に青臭いが、皆さんにエールを。
ボイスドラマを制作している皆さん。
音割れなどの致命的な要素がなく、ちゃんと聞ける作品を出している皆さん。私は皆さんを尊敬します。
皆さんのクリエイティブ魂や前向きな気持ちに応えるには、俺は感想を書き続け、皆さんを褒めちぎることしかできんのだ。
それでもよかったら、いつでも声をかけてほしい。
数年前の作品でもいいんだ。いいものはいつだっていいんだ。
私はクリエイティブを支えられる人になりたい。
そして、10本も書いた私は……誰かのためになったのだろうか?
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