ボイスドラマ視聴紀行 韮山蒼太さん特集
今回は、2024年12月31日で約3年間のボイスコ活動を終了される韮山蒼太さんを特集いたします!
特集するにあたり、ご本人のX(旧・Twitter)にて、以下のようなポストがありましたので、こちらに掲載させていただきます。
個人的には、本当に心から喜ばしいニュースでした。
韮山さんのようなサクセスがどんどん増えれば、ボイスドラマ界隈がもっと盛り上がってくると思いますし、いろんな可能性が見えてくるのではないかなと強く感じます。
活動は年末までとなりますが、年明け以降もご出演の作品が公開される可能性があるとのことですので、まだまだ韮山さんのご活躍は拝聴できます。
しかしながら、実は今までに当企画の記事におきまして、韮山さんが出演されている作品のご紹介をさせていただいております。
今回は「ボイスドラマ視聴紀行」の特別編といたしまして、「はばたけ! 韮山蒼太さんスペシャル」という形で記事をお届けしたいと思います。
『影色神託 ~Shadow Oracle~』
本作は「事実上のダブル主演」に近いニュアンスに感じたのですが、韮山さんは親友の榊原八雲役を演じられております。
制作は井上 響さんで、タイトルは『影色神託 ~Shadow Oracle~』です。当企画では「#07」にて、ご紹介させていただきました。
本編は主人公の楠木稚冬(CV:鵜島こゆき)が主軸となって物語が展開するため、韮山さんが演じる八雲は振り幅がかなり大きくなっています。
後述しますが、キャラ設定の兼ね合いもあって、個人的には演技の匙加減が難しかったと思います。
穏やかな性格の主人公とは正反対で、熱血漢で言いたいことをズバズバ言うタイプだけど、シナリオ展開に振り回されるため、いろんな場面で違った八雲が聞けるという印象が強いです。
韮山さんが真摯に八雲と向き合った証が、作品の随所から感じ取れます。ちなみに韮山さんの演技は最後までたっぷり楽しめますので、クライマックスまでお聞き逃しのないように!
先に「熱血漢」と評しましたが、八雲は思いやりを持った青少年でもあり、主人公に並んで難しい役柄だったと思います。
そんな単純には言い表せない八雲の奥深さを演じ切った韮山さんの八雲は全編を通して登場しますので、まだ本作をお楽しみでない方は、ぜひご聴取してみてください。
『Shinjuku East Gate -サブストーリー「Cat’s Paw Pads」-』
本作では、大手探偵事務所『LR探偵事務所』に所属するカウンセラーであり助手の二階堂 拓篤役を演じられております。
制作は伊東 優さんで、タイトルは『ワンテーマボイスドラマ『Shinjuku East Gate -サブストーリー「Cat’s Paw Pads」- 』』です。
こちら、なるらんどさんが企画された「ワンテーマボイスドラマ参加作品」となっており、第7回は『肉球』をテーマとしたボイスドラマです。当企画では「#08」にて、ご紹介させていただきました。
本編は「視聴に全振りした構成」になっており、韮山さん演じる拓篤を目でも楽しめるのが印象的です。
同じ事務所に所属する探偵・神宮寺 恭平(CV:控田まりお)との掛け合いが楽しく、本作ではちょっとクールなイメージがあります。韮山さんの演技の幅を楽しむことができ、短編でありながらもたっぷりとお芝居を楽しめます!
今回は神宮寺に振り幅があるので、拓篤は一貫して拓篤として演技を受け止める側になっていますが、しっかりと芯が通っていて、非常に聞きやすい演技になっていると思います。
たくさんの声が聞こえてくる本作においても、存在感バッチリの韮山さんはさすがの一言に尽きます!
『グレート・オッド・ワン』
本作では、Scene1に登場するカップルの男性・エチゼン(CV:韮山蒼太)役を演じられております。
制作は箱舟壱座さんで、タイトルは『ラジオドラマ『グレート・オッド・ワン』』です。当企画では「#09」にて、ご紹介させていただきました。
韮山さんはScene1の登場に留まってはいますが、あまりにもインパクトがデカすぎて……さっきまで紹介したどれでもない、まさに「韮山蒼太、ここにあり!」なとんでもない芝居を披露してくださっています。
なお、この紹介記事を投稿した際、なぜかコーモト(CV:おーたむ)が驚くほど荒ぶるという珍事が起こりましたが……まぁ、とりあえず本編を聞いてみてください。おーたむさんが文句も言いたくなる気持ちが、とてもよくわかるので。
その片棒を担いだのが、カップルの相手役であるカミクラ(CV:小湊ミチル)なのですが……まー、韮山さんも凄けりゃ、小湊さんも物凄い!
マジでグレオワ、必聴です。韮山さんご出演の箇所だけでなく、ラストのScene5まで聞いちゃってください! 初回で大暴れした韮山さんのことは……まぁ、普通なら忘れないと思います。アレなんで。
総評「やはり実力者、まだまだ聞き足りねぇ!」
約3年の活動において、ここまで主役級を演じ切っておられる実力は、もはや誰もが認めるところでしょう。
私は紹介記事がたまたま3回連続で拝聴したのですが、誰が制作したどんな作品でも、韮山さんになら安心して重要な役柄を任せられると思われていたでしょう。
韮山さんの一番凄い演技は、ダントツで『グレート・オッド・ワン』ですが、「主役級で何でも演じられる」という方は、総じて華があります。強烈に香りはしないが、ほのかに感じられる色気……そういう才能が評価されて、新しい道を切り拓かれたのだと思います。
今後も、拙筆「市川智彦のボイスドラマ視聴紀行」にて、韮山さんご出演の作品をご紹介することもあるかと思いますが、ひとまずは「行ってらっしゃい!」という言葉で締め括らせてください。
韮山蒼太さんのますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
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