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サンキュー、オカン


№251 今回紹介するお話

今回紹介するのは、(恐らく)シングルマザーとして投稿主を育ててくれたというオカンに対しての思い出と感謝、そして決意を綴った投稿です。

投稿時期に関して
投稿時期は確認出来ませんでした。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

俺の家は貧乏だった。

運動会の日も授業参観の日も、オカンは働きに行っていた。

そんな家だった。

そんな俺の15歳の誕生日。

オカンが嬉しそうに俺にプレゼントを渡してくれた。

「ミチコロンドン」のトレーナーだった。

僕は「ありがとう」と言いつつも、「恥ずかしくて着れないな」と内心思っていた。

その夜、考えていた。

美容院に行くのは最高の贅沢。

手はカサカサで、化粧なんて当然していない。

「トレーナー買うくらいなら他の事に使えよ」、そんな事を考えながら、もう何年も見ていないアルバムを見たくなった。

若いときのオカンが写っている「えっ!」俺は目を疑った。

それは、まるで別人だった。

綺麗に化粧をし、健康的な肌に白い歯を覗かせながら笑ってる。

美人のオカンがいた。

俺は、涙が止まらなくなった。

俺を育てる為に、女を捨てたオカン。

ミチコロンドンのトレーナーを腕に抱き、その夜は眠った記憶がある。

それから少しばかり時は流れ、俺は高校卒業後の進路を考えなければいけない時期になっていた。

大学進学はとっくに諦めていた。

学校で三者面談が行われた時、オカンが先生に向かって言った。

「大学に行かせるにはいくらお金がかかるのですか」

俺は耳を疑った。

びっくりしている俺を横目に、オカンは通帳を先生に見せて「これで行けますか」と真っ直ぐな眼で先生を見つめた。

それから俺は、死に物狂いで勉強し大学に合格することができた。

郷里を離れる際、オカンが俺に真っ赤なマフラーを渡してくれた。

学費を稼ぎながらの大学の生活は苦しくもあったが、マフラーを見ると元気が出た。

それから時は流れ会計士になった俺は、来年の春結婚する。

そして生活を共にする、俺と最愛の妻と最愛の母とで。

何としても、俺は2人を守ってみせる。

色褪せたトレーナーとほつれたマフラーを前にして、俺はそう誓った。

サンキュー、オカン。

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

/ゆっくりが語る1分で泣ける2ch

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。

なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様 から頂いています。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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