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僕もう三年生やもん ~ずっとおかあちゃんと2人だった男の子が1人で電車に乗った理由~


№98 今回紹介するお話

「 JR大久保駅(兵庫県)から通勤していた時、仲がよさそうな小学生くらいの男の子と母親と何度か一緒になったことがある」

今回紹介するのは、兵庫県の JR大久保駅で出会った少年のことを男性が綴った投稿です。
※投稿時期は確認出来ませんでした。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

昔は JR大久保駅(兵庫県)から通勤していたのですが、週2日は午前10時までに舞子に着けば良い時期がありました。朝はゆっくりできるし、電車は空いていて快適でした。

ホームへの階段を降りてすぐの所にベンチがあり、そこに書類カバンを置いて缶コーヒーを飲んでいると、

「おかあちゃん!ここ座れるで!座りや!」

と小学生くらいの男の子。しまったと思い、俺はベンチのカバンをどけました。

「ほら二人座れんでー」

母親と目が合い、俺は座る所にカバンを置いていたバツの悪さから会釈しました。

「おっちゃん!ここ座るとこやで!物置いたらあかんねんで~」
「ごめんな~、ぼうず偉いな~」
「ボクもう三年生やもん」
(おい鼻水出てるぞ)

親子はそこから二つ目の明石駅で降りて行った。仲が良さそうで、何だかいいなあと思いました。それからも何度かこの親子と一緒になりました。

「おっちゃん、また大きいカバン持って…仕事大変やな~」
(タメ口…( ̄― ̄))

その度にこの子供とは話をするようになったのですが、

「おかあちゃん、おかあちゃん」

と言っているこいつがまあまあ可愛く思っていました。

ところが暫くこの親子とは会わなくなり、俺もこの遅い出勤がなくなってしまっていた頃。

その日は日曜に休日出勤になってしまい、お昼頃にホームで電車を待っていると、例の子供が父親と居ました。

「今日はおとんとお出掛けか?」
「うん!いまからおかあちゃんとこ行くねん」(え? 親は別居中?)
「おかあちゃん病院おってんけど、今日帰ってくんねん」

へえ…こいつが母親を気遣っていたんは、通院の付き添いやったからか。いいとこあるやん。

「おっちゃんも仕事頑張れやぁ」(やっぱタメ口…( ̄ω ̄))

それから半年くらい経って、駅前がクリスマス一色になった頃、俺は再びその子供に会いました。

「今日は一人か? おかんは元気か?」
「おかあちゃん死んでもてん…」

情けない大人で、何も言ってやれないまま同じ電車に乗りました。そんな重い病気やったんや…。だからこいつはあんなに気遣って、おかあちゃんおかあちゃんて…。この半年、めちゃ悲しい思いしたんやろなぁ。そんなことを考えていたら、電車の窓の外を見ながら泣けてきました。

俺が降りる駅が近付いて来て、

「どこまで行くん? 一人で大丈夫か?」
「大丈夫や!」
「ボクもう三年生やもん」(今度は俺が鼻水出してしまいました)

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので、一部を紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

(2ch)泣き笑いほっこり『LAN』

※ショートバージョン

ニコるん

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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