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三木美術館『神秘なる白と黒/懐かしの景色を訪ねて』

姫路にある小さな私設美術館、三木美術館で企画展を観てきました。

『神秘なる白と黒』は、真っ白、真っ黒の焼物だけを集めた展覧会。企画の勝利と言いますか、非常にシンプルなコンセプトながら、それ故に極めてシャープに作品の姿が目に刺さります。

白い焼き物は三輪休雪や板谷波山などのものが出ていました。三輪休雪のあの白砂糖のようなモコモコした釉薬、キリリと引き締まった板谷波山の小さな香炉など白チームも素晴らしいのですが、何と言っても黒い陶器のダンディズム。渋い。格好良すぎて眩暈します。

写真撮影NGなのでお見せできないのが本当に残念なので、是非会場に足を運んで実物を観ていただきたい。

絵画展『懐かしの景色を訪ねて』は、山下清、横山大観、佐伯祐三、平山郁夫など、街の景色を描いた作品をトランスジャンルに集めて、とっ散らかった展示になりそうなのに、不思議とまとまった展覧会。後藤純男『斑鳩』という日本画に特に惹かれました。岩絵具の青と緑の美しさ。

企画展とは別に、常設展示されている牧進、東郷青児、那波多目功一などお馴染みの作品たちにも挨拶して、充実した時間を過ごせました。

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