『装飾をひもとく 日本橋の建築・再発見』五十嵐太郎・菅野裕子
これは名著!出張のときは日本橋界隈をウロウロすることが多いので、あの辺りの建物の雰囲気が独特で面白いなあと思っていて、たまたま目についた本書を読んでみたけど、想像以上に愉しめました。
もう読み始めたら面白くてやめられなくて。
日本橋の代表的な建築を、微に入り細を穿つように解説。図版も豊富で、設計で参照されている他の建築物の写真も比較のために採用されていて、むちゃくちゃ分かりやすい。継承したもの、アレンジしたもの、それらの複合体としての建物の魅力。
まぁほんとに細かい。しかし神は細部に宿る。
まさにこの意図どおりに出来上がった本。
この本は2020年から翌年にかけて高島屋史料館で開催された展覧会『装飾をひもとく』の図録として企画されたものだそうです。
巻頭と巻末には折込式の付録があって、巻頭は日本橋建築マップ、巻末は高島屋や三越の装飾をイラスト化したもの(解説付き)。これ眺めてるだけでもあっという間に時間過ぎちゃう。
次回出張時にはこの本を携えて、三越や高島屋、日本銀行などを見て回りたいな。