なんのこっちゃいオジさん。2022.01.27.
江戸あけみ (1953年7月1日 - 1990年1月27日 36歳没)
もうあまり語ることがない、死んじゃってから32年も経つのか、という感慨くらいか。
それにしても未だに、じゃがたらを聴いて、凄いコト云ってるなという時がたくさんある、
というのだから、これは最期まで一緒に踊り続けるしかないようだ。
10代の後半、18歳くらいか、中古レコード屋のバイト先、じゃがたらのレコード買取があった。
よく知りもせず買い取った後、店長(現ヨーロピアンパパ店主)に「これ誰ですか?」と尋ねたら、先輩の愛好バンドだった。
因みにその時のレコは「南蛮渡来(再発)」と「君と踊りあかそう日の出を見るまで」だった。
そのまま僕の手元にある。
衝撃力は半端なかった。
ライナーを読むと、裸になって手淫だの、流血だの、ニワトリやヘビを生きたまま食いちぎるだの、挙げ句の果てには、精神を病んで入院ときた。
僕の中の、全身が小刻みに痙攣してしまうアルバムの仲間入りだった。
他には「ジョン・レノン/ジョンの魂」「The Velvet Underground and Nico」など。
「君と踊りあかそう」は、入院前後のライヴで、人が壊れていく姿を記録したとんでもない音源だった。
もちろん「南蛮渡来」は、日本随一の土着FUNK傑作であり、すべてが極でありその先は断崖絶壁だ。
1987年10月3日 "Tokyo Soy Source no.3" インクスティック芝浦ファクトリー
先輩と行った。S-Ken、Tomatos、MUTE BEAT、そしてJAGATARA。その当時おしゃれ界隈な芝浦、気後れするくらいスタイリッシュだった。
しかし、じゃがたらが始まると濃密な空気がグチョグチョになって、ホール内が混沌とし、客は踊り狂う。彼らは、お揃いの真紅な衣装、江戸さんのアジテーション、煽られてさらにカオスとなる。
「DANCEMANIA 4 HOURS」渋谷パルコでは、チケットも持たずに先輩と出向こうとしたが、待ち合わせが失敗して行かれず。(携帯のない時代である)
1989年5月12日 "LIVE ON STAGE VOL.1 横のりロックの大逆襲"
ネヴィル・ブラザース、ボ・ガンボス、JAGATARA、近田春夫、ファントムギフト(遠藤賢司、PANTA)
その当時好きだった子とデート気分で行った。
覚えてるのは、最期ネヴィルのステージで"IKO IKO"を演ってる最中、江戸さんが「マンコマンコ」と絶叫しながら、会場中を走り回ったことくらいだ。
亡くなった後の、1990年日比谷野音へは行った。
お酒を飲みすぎ、泣いて吐いて、さんざんだった。
もうあまり語ることがない、と云っておいて少し話し過ぎました。
32年経ちました。
なんのこっちゃいオジさん、相変わらず日本人て暗いです。
YouTube【onbankutsu チャンネル】では、多数音源をアゲています。
後に集めたものです。よろしければご視聴ください。