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【鉄日】24/02/17. わっけなどぅ

ワケなどなく、What can I do!
現在のとこに就労始め約一ヶ月、そろそろ"PERFECT DAYS"の魔法から覚めてきた辺り。
映画の枠に自身をハメ込んでみたところで、その気分は誰にも見てもらえない映画のように上演は続けられないのです。
仕方がない、また自分自身の単館上映といこう。

ルーティーン仕事が少し懐かしくなってきたところ。
前職、箱を仕分けして運ぶ運送倉庫(THE 箱男)は、単純労働で過酷な時もあったけれど、やるべき仕事がはっきりしているので気は楽だった。身体は辛いけど。
そして今は行ってから仕事が決まるという塩梅で、何をするか分からないとこに気疲れする。
ま、要は、職員の手が回らないところを補助するワケで、定まった仕事が無いのです。
何を発注されてもそりゃあ何でもやりますが、いや拍子抜けするくらい楽なコトばかりなんですよ、それも。

数日前までは書庫の整理、5年以上前の書類を仕分けて破棄し、個人情報が記載されているものはシュレッダーにかける。
書類の山を眺め、その集積にため息をつく。
創造性は皆無、なにしろ捨てる任務なので、延々とゴミを作っていく作業だ。
最近はペーパレス化してるのでほとんどが電子化してるけれど、それでも未だに同じような書類を拵えて新しいゴミを作っていく。
また数年後には誰かがため息をつくのだろう。

無駄、と一言では言い切れない。
これが仕事のある側面であり、それに賃金が支払われ、エントロピー増大が止まるコトはない。
そうやって回し、経済は活性化するという仕組みを拵えているのだ。
原子力発電所の廃炉みたいなもので、作るコトでも壊すコトでも莫大なお金が動いていき、雇用が生まれ何にしても儲かる仕組みが担保される。
そのため奪われる犠牲があろうとも、経済を回すコトを優先するのがこの世界。
僕もそのシステムの歯車で、誰かが賃金を貰ったであろう拵えた書類を、お金を貰ってゴミにして破り捨てる。
なんて素敵すぎる世界が構築されてるんだ。

畢竟、賃金が支払われる限り疑問を持っても、それを口にしてはならない。