【鉄面皮日記】22/05/08
お子の高校からcovid-19が発生しパンデミック、同じ部活からも多数感染してるらしくこの度濃厚接触者として自宅軟禁を余儀なくさせられました。
もちろん同じ住居の我々も自粛生活だ。
世間ではゴールデンなウィークと呼ばれている連休、楽しくお家生活を続けてる。
何度も云っているが、僕としては普段とまるで変わらないので特別なコトではない。
むしろこのウィルスが蔓延していなくても、連休中に外出して外の喧騒に巻き込まれるなど愚の骨頂であると思われ、人混み嫌い、行列F#ckな身としては安堵してる次第。
しかしですね、それは僕個人の感想であって、世間に迎合したい者にとっては苦行であろうことは痛いほどよくわかる。
特にお子にとっては、何をするのも阻まれ、学園生活の催し事はほとんど中止となり、外出や遊びも制限されるというなかなか痛ましい十代となっている。
これはほんの序章に過ぎないというコトをその時は誰も知らなかった、
とナレーションが入る。
これは、ここ100年あまりの速さで、快適な暮らし、利便性を追求した結果、高度成長を遂げた文明社会、素晴らしき世界が出現しただけである。
「責任ないとは言わせませんよ」
と金八先生(by.腐ったミカンの方程式)叱責の声。
誰もがそれに加担していて、被害者であると同時に加害者でもある。
だから皆で罠に落ちたと云っても過言ではなく、高らかに傲慢な理想と宣言の下快適な椅子に座り、後先考えず砂糖に群がった結果が、いまここにある。
とんちんかんな方向を指示した者の責任は重大であろうが、それに乗っかって見てみぬフリをしていた我々も文句を云う立場にはないのだ。
そうしてこれからその皺寄せを受けるのが若い連中というコトになる。
子に「遊んだら後片付けをしなさい」と口すっぱく叱咤していた大人が、一番片付けない。
むしろ大風呂敷を広げては出しっぱなし、違う場所でまた広げ、投げ出したまま外へ遊びに行っちゃう体たらく。
嘆いても泣いても騒いでも、帰って来られない、取り返しのつかない地点まで来ちゃった。
あぁまた身も蓋もない話になってしまった。
そんなコト云っても来ちゃったもんは仕方ないし、今更後戻りも叶わぬ。
悲観も愚痴とたいして変わらず、生きてく限りまだ見ぬ地平へ歩いていくしかない。
GW始まり頃描いた絵。
チップスター箱裏サイズのちっちゃな絵じゃなく、30x40cm板アクリル画材で描く。
重ね塗りが醍醐味である。
もっともっと厚塗りしたいけれど、貧乏性の虫が騒ぐ。
絵の具をケチるてのはどうも一番ダサいことのように思われるが、
その卑小さが所詮僕の身の丈だというコトも同時に悟る。
大きいサイズの絵が描きたい。
絵の具も時間も後も先も考えずに、ただ没頭してみたい。
そしてこれもまたダサいところだが、ちょっとビビっている。
始める前にくる武者震いなのか、もっと自分の卑しさを知るのが怖いのか、
経済的に没落していく躊躇か、それはよくわからない。
だからそれを知るためにも、やってみた方がいい。