咲かせましょう2年連続笑顔の花を!!
2024年11月16日(土)に開催する丹後大学駅伝。
「丹後で繋ぐタスキ」、本日は2023年に8位でシード権獲得を果たした神戸大学の1回生、萩原康介選手にインタビューしました。
プロフィール
神戸大学 萩原康介選手
出身高校 高崎高校 (群馬県)
自己ベスト 5000m 14:56.31
10000m 31:01.12
主な成績 第58回群馬県高校総合体育大会1500m,5000m 8位/2024関西学生新人選手権大会 5000m 4位
1.萩原選手と陸上
萩原選手が陸上と出会ったのは小学校1年生のころ。通っていた小学校に県内でも強豪の陸上クラブの指導者が赴任し、その先生が週末にグラウンドで陸上クラブを行っていたのを両親と一緒に見に行ったことがきっかけである。
ただ、陸上クラブに入ったものの水泳教室にも通っていたため、週末に少し訪れるくらいだったという。
小学生から陸上を始め、長い陸上歴を持つ萩原選手。印象に残っている試合についてこう語ってくれた。
「高校1年生の頃の群馬高校駅伝が印象に残っている。最終区の1つ前の6区を走り、自分が襷を渡した時には関東駅伝出場ラインと1分以上差があったが、キャプテンが最終区で逆転し、関東駅伝に出場することが出来た。自分もゴール地点で最終区を走ったキャプテンを出迎えることができ、みんなで喜びを分かち合えたことがとても良かった。」
高校1年生の頃から関東駅伝という大きな舞台を経験していた萩原選手だが、大学でも陸上を続ける理由には様々な思いがあった。
「高校2年生の頃にアキレス腱を故障し、高校3年生では思うような結果を出せず、未練が残った。また、神戸大学が2023年の関西インカレで男子1部へ昇格、更には丹後大学駅伝のシード権を獲得していた。そのような陸上部に入って陸上をしたいと思った。」
高校陸上での未練、そして神戸大学陸上部への熱い思いから大学で陸上を続ける萩原選手に神戸大学陸上部について伺った。
2.神戸大学陸上部というチーム
神戸大学陸上部の良いところについて萩原選手はこう話していた。
「神戸大学陸上部は全体で仲が良いところが特徴です。もちろん丹後大学駅伝などのメンバー争いなどは激しいですが、仲はとても良いです。また、指導者がいないため選手間で練習メニューなどを考えることもできるので、自主的にランメニューを行うことができることも特徴です。また、長距離パートだけでなくほかのパートとも仲が良く、同じ場所で、声を出しながら練習を行っています。」
私立大学のように推薦などもなく、指導者もいない。そんな環境だからこそ選手同士で連携を取り合い、お互いを高めていくことができるのが神戸大学陸上部の良いところであり、強みである。
また、神戸大学は2022年の丹後大学駅伝で13位、2023年では8位と大きく順位をあげたが、この要因について萩原選手はこう語っていた。
「2023年は関西インカレで1部に昇格したように個々のレベルがものすごく上がったと思う。また、1部昇格に伴い陸上部全体の雰囲気がよくなったことも丹後大学駅伝で順位を上げた大きな理由だと思う。ただ、2024年は8位ではなくもっと上の順位へ行けると思っています。」
2023年の丹後大学駅伝で6区区間5位と主力として活躍していた若江亮平選手が引退し、その戦力を補う選手として萩原選手自身や2024年の関西インカレのハーフマラソンで男子1部5位を獲得した則岡選手をあげてくれた。
大学全体としては2024年の関西インカレでは惜しくも2部へ降格してしまったが、個人としてはハーフマラソンや5000mで入賞を果たした選手もおり、期待の高まる神戸大学。
そんな神戸大学の主なライバル校は、龍谷大学やほかの関西の国立大学だと話してくれた。その理由として萩原選手はこう語っていた。
「龍谷大学に関しては部員内でもライバル校として名前が出ていた。陸上部内での戦力分析では同じくらいの順位だという結果が出た。また、大阪大学や京都大学などの国立大学に関しては、国立大学で1番になりたいという気持ちがある。持ちタイムもこの2校とは同じくらいなので勝ちたいという気持ちが強い。」
また、2023年までは神戸大学陸上部全体で夏合宿を行っていたが2024年から他のパートとは別で菅平へ向かい、更に大阪大学、京都大学、大阪公立大学と合同で4泊5日の合宿を行った。
「この変更の理由としては、長距離は暑い環境があまり得意ではないので涼しい環境で練習を行いたかったから。また、菅平は標高が高いので高地トレーニングにもなる。また、ほかの大学と合同で行うことで他大学の選手から刺激をもらうことができたのでとても良い合宿になったと思う。」
3.関西学生長距離界について
「現在の関西学生長距離界は関東に比べて選手層が薄いだけでトップ層は関東とも戦える。」
萩原選手はそう話してくれた。
2023年は100回大会記念として関東以外の大学も参加できた箱根駅伝予選会。関西からもエントリーしたものの、関東以外の大学で箱根駅伝に出場することはかなわなかった。そんな中で萩原選手はこう語ってくれた。
「2024年の日本インカレ10000mでの日本人トップが京都産業大学の小嶋選手であったように、関西の選手は関東の選手と戦うことができる。関西の選手は関西でまだまだやることがあると思うし、関西のトップ選手をみんなが追っていけば選手の力を大きく伸ばすことができると思う。」
関東の高校生でありながら、関東の大学に進学して、箱根駅伝を目指すというのではなく、関西で陸上をすることを選んだ萩原選手。
丹後大学駅伝にかける思いを明かしてくれた。
4.最後に
萩原選手はチームの目標を話してくれた。
「チームとしてはやはり2年連続のシード権を獲得したい。先程あげたライバル校と良い勝負がしたい。」
10月上旬に行われた2024第2回長距離強化記録会の10000mで31:01.12と自己ベストを記録した萩原選手。丹後大学駅伝までにさらに調子を上げてくるだろう。
2年連続のシード権を狙う神戸大学。
その熱い走りをぜひご覧ください。