見出し画像

Vault of the Void 正式リリースへ。日本時間では10月5日

『Vault of the Void』が正式リリースを迎えます。

 リリースは日本時間で、

2022年10月5日(水) 午前2時

 を予定しています。以前の公式アナウンスでは10月4日と明言されておりましたが、時差の影響で日本時間では1日ずれ込む形となりますので注意が必要です。

※時間変更の可能性があることをご承知おきください。

・デッキ編成画面のUI更新
・7つのチャレンジコイン

・レリックの追加(50以上)、フィードバックを反映したレリックの調整

 上記3つがメインとなります。他にもバグフィックス等の多くの要素に手が加えられており、詳細に関しては当日のアップデート記事をご確認ください。

 早期アクセスが終わり、正式リリースを迎える本作ですが、もちろん開発が終了するわけではありません。コントローラーサポートをはじめ、さらに多くの追加要素を検討しているようです。

日本語が実装されて以降の振り返り

 さて、伝えたい事はほとんどお伝えしてしまいましたが、本記事では前回の記事から正式リリースまでのアップデートの動きと、有志翻訳活動の動きをおさらいしていこうと思います。


アップデート #47 -- ポーション・システムの変更 + バランス調整

 『Vault of the Void』が日本語を含む6言語にローカライズされて以降、最初に取り組まれたのはポーションシステムの変更でした。

大釜と小瓶を選べるが、1戦闘中にポーションは2個までしか使用できない。

 当初この革新的なシステムの導入には1ユーザーとして不安がありましたが、遊んでみるとすごく良いシステムに仕上がっていると感じました。
 戦闘をスタートする前のデッキの構築具合によって戦闘の勝敗がほぼ決まる本作にとって、ポーションがぶ飲みでバフを盛ってラスボスを圧倒するというのは似合いません。ポーションの使いどころを見極めるという新たな要素が追加された瞬間でした。

 大釜醸造、小瓶携帯。この名称の翻訳には頭をひねりました。

原文は
Potions - Brew & Belt

それを、
ポーション - 大釜醸造と小瓶携帯
に変えたわけです。

 直訳すると、「醸造酒&ベルト」。いったいポーションとどう絡んでくるのか?と伝わりずらい内容です。開発者のJoshからは、自由に決めてくださいと言われたので、わかりやすい様に翻訳を行いました。これには別の言語のチームもかなり苦労をしていましたね。
※Beltという単語には、強い酒をグイッとあおる。という他動詞の使い方があるが、写真的には名詞としての意味が正しいのかもしれない。

 最初にイメージしたのは、
Brewは「戦闘を始まる前に釜で調合をして飲む。」
Beltは「スキレットのような瓶に詰めて戦闘の合間に飲む。」
そのイメージを派生させ、画像と合わせて、大釜醸造と小瓶携帯に決まったのです。大釜と小瓶に分けたのも、どちらでポーションを使用するかでゲーム内での効果が変わってくるのでその対比をさせる為です。
 他の案として、大釜とポケット 煮炊と携帯、熟成と濃縮 などなど。このテキストを決めるのに2時間くらいはチームで案を出し合っていたと思います。

アップデート #49 -- ヒドゥンのバランス調整 -- カード追加および変更!

 次に取り組まれたのは、本作のメイン4キャラの調整でした。最初に実施されたのはヒドゥンです。14枚の新規カードに加え、既存カードの変更、初期スペル、レリックの変更が行われました。出血を付与できる機会が増え、さらに強く遊びやすくなりました。

ヒドゥンで追加されたカードのうち12枚


アップデート #50 -- エンライト、ウルトラワイドモニターとボーダレスウイ
ンドウのサポート


 次に調整されたのは、エンライトです。11枚の新規カード追加に加え、既存のカードおよびスペルの調整が行われました。正直エンライトはギミックを理解しないと扱いの難しいキャラです。今回のアップデートでは、著しく強いカードが追加されたわけではありませんが、エンライトの戦略の幅を増やすことが可能になりました。

エンライトで追加されたカード11枚


アップデート #52 -- オルタナティブアート・パック!

繊細なアートワークにより、生まれ変わったペナルティカード

 アップデート#52では、カードの絵柄を変更できるオルタナティブアートが追加されました。このアートワークを利用すれば、ペナルティカードを引くことが楽しくなること間違いなしです。メニュー画面のアンロック項目から、入手と設定が可能です。


アップデート #53 -- ドーターのバランス調整、VFXアップグレード、デイリードラフトの変更

 3人目に調整されたのは、ドーターです。14枚の新規カードが追加され、初期レリックが強化されました。この強化が実は地味に強い。戦闘中のドーターが強化される速度が上昇します。その他、オルタナティブアートワークに加えてパージエフェクトの編集が可能になるなどの変更が加えられました。

ドーターで追加されたカードのうち12枚


アップデート #56 -- テンペスト新カード、バグフィックス、そして1.0について

 最後に調整されたのはテンペスト。18枚の新規カードが追加され、天意効果も一部が変更されました。もともと調整が必要ないくらい強いキャラだったのですが、アップデートにより戦略の幅が増え、さらに楽しいキャラに仕上がりました。

テンペストで追加されたカードのうち12枚


 4キャラ合わせて計57枚の新規カードを追加で翻訳してきました。カードの効果分は既存のテキストを流用することで翻訳が可能でしたが、カード名の翻訳には毎回悩まされましたね。

一番名称を決めるのを悩んだカード3種

 開発と同時に翻訳が進行する為、翻訳する時点でまだ画像が存在していない状況もありました。その場合は訳案だけを用意し、画像が公開されたら一気に翻訳を行い、アップデートに間に合うよう頑張りました。


コラム - 有志翻訳者がオススメする1枚-

ATALOSS氏のオススメ。ヒドゥン「スティレット」

単体でヒドゥン固有のムーブの始点として使えるだけでなく、
虚空石と組み合わせて「デッキ圧縮」から「火力UP」まで
色々悪さできるのが、VotVの戦略性と自由度を象徴してる感じがして好きなので。

AgeBdeR氏のオススメ。エンライト「真言の秘術」

アップデートで追加されたカードで初期デッキを選びません。
これまでペナルティに弱かったエンライトの救世主です。 オススメの虚空石は緑。最初から
デッキにわざと混ぜておいた呪われカードを始末して役立つカードに変えてしまいましょう。

shinya氏のオススメ。ドーター「陽動」

強化後は虚空石とのシナジーが期待できるカード。黒の石をはめて使えば、
手札のブロックが足りない時、山札から捨てることでブロックを獲得しつつ、
石の効果で入手した使い切りのコピーも足せば、コスト0で大量にブロックが手に入る。破格。


燻丸のオススメ。テンペスト「強靭な一歩」

デッキがこのカードを効率よく発動することが主体になってしまうため、
最近は入手をためらっているカードです。それほどに強い。気力充填とエナジーがしっかりたまった状態で放つと、軽く100ダメージを超える火力をたたき出すことができます。爽快ですよ。


 いよいよ正式リリースを迎えるわけですが、有志翻訳が続けられたのも、ひとえに『Vault of the void』への期待と評価あってのものだと思います。
 日本語及びゲームへのフィードバックは公式Discordより随時受け付けておりました。ゲーム内のバグだけでなく、日本語の訳文の乱れや表示を、適格に指摘してくださる方がおり、ほぼ毎日のように報告をいただいたおかげで、よりよいローカライズが行えたと思います。

Vault of the Void 日本語Wiki

 最後に一つご紹介。
 これまた有志の方が、本作の日本語wikiを作成くださっています。

 ぜひ攻略にお使いください。現在も編集中ですので、もし編集にご参加いただける方は公式Discordの# japaneseチャンネルにてお声がけください。


Vault of the void 公式Discordサーバー


あとがき

 ますますパワーアップして遊びやすくなった『Vault of the void』、早期アクセス中に遊んだことがある人も、ぜひこの機会に今一度遊んでみてはいかがでしょうか。

 日本語ローカライズは引き続き、私を含めた有志翻訳者4名で行われました。Vault of the voidの開発もこれで終わりではないと明言されていますので、これからも有志として翻訳を継続してゆくことになりそうです。
 引き続き、ご応援・ご支援・ご期待の程よろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!