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「いぶさな」の牛たちの紹介

いぶさな牛の血統のベースは"竹の谷蔓牛"

いぶさなの牛には3つの系統の牛がいます

①先ずは「竹の谷蔓牛」と言う和牛です
・いぶさなでは、いぶさなで生まれ育った竹の谷蔓牛をいぶさな牛つる(純粋な竹の谷蔓牛)といいます
・竹の谷蔓牛は役牛時代の血統の牛です
・現代の黒毛和牛のような改良がなされる前の和牛の姿形を残しています
この牛がいなければ"いぶさな"を始めていませんでした

②次に、現代の黒毛和牛です
・サシがよく入るように、そして早く大きく育つように改良に改良を重ねられた牛です
竹の谷蔓牛の血統は入っていません

③そして「いぶさな牛」です
「竹の谷蔓牛」と現代の黒毛和牛を掛け合わせた和牛です  

ほぼいぶさな農場で生まれた牛たちで30〜43ヶ月程肥育して出荷します
月齢による味わいの違いもございます!

いぶさな牛を作った理由


2011年、「いぶさな」で竹の谷蔓牛の飼育を始めました
出会った当初、竹の谷蔓牛は岡山県に10頭程しかおりませんでした
竹の谷蔓牛があまりにも少なすぎたので、年間に1頭出荷するのが精一杯でした
ですが、このペースでは一向に竹の谷蔓牛を広める事は出来ません
どうやってこの牛の良さを伝えていけばいいのか…
そこで現代の黒毛和牛と掛け合わせ、この牛の良さを引き継ぐ牛をいぶさな牛として作っていくことにしました
いぶさな牛は竹の谷蔓牛のもつ赤身質で豊かな香り・味わいを持ちつつも、現代の黒毛和牛の増体の良さを持ち合わせた性質の牛が多くいます
今のところ5等級のサシが入ることもなく、竹の谷蔓牛由来の味わいのある食べやすい肉となっています

こつこつと取組んできた結果、いぶさな牛つる(竹の谷蔓牛)もいぶさな牛も順調に数を増やしてそれぞれ年間10頭ほどの出荷ができるようになりました

最近では、いぶさな牛も母牛として活躍しています
母牛(いぶさな牛)✕竹の谷蔓牛
=いぶさな牛3/4
竹の谷蔓牛の割合3/4の濃さなんて牛もいます

他にも趣味で、高知の土佐赤牛やホルスタイン、ジャージー牛等と竹の谷蔓牛を掛け合わせて、どんな特徴のある肉ができるのかも試しております

それぞれ個体差があり、どれも面白みのあるお肉の仕上がりになっております
一年に一頭程は他種の牛との掛け合わせを出荷しております
それぞれ
いぶさな赤 土佐赤牛との掛け合わせ
いぶさな白 ホルスタインとの掛け合わせ
いぶさなブラウン ジャージーとの掛け合わせ

時々販売しますので、タイミングが合えばぜひお試しください!

さらにいぶさなでは、経産牛の肥育も行っております
竹の谷蔓牛、いぶさな牛、現代の黒毛和牛の経産牛全ていぶさなで頑張ってくれた母牛たちも肥育しております
最後まで大事に育てていきたいとの思いで、他の農場での短期仕上げではなく、こちらも時間をかけてゆっくりと経産肥育を行っております

経産牛もじっくり時間をかけて仕上げております!

いぶさなの味わいはその時々
1頭の牛でも部位ごとに味、食感も異なりますので楽しみながら食べていただけたらと思います!



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