手紙。蒼玉。旅への誘い。
実は、あなたのお誕生日の今日までずっと内緒にしていたことがあります。
お伝えできるこの時を、私はずっと楽しみに待っていました。
あれは去年の秋の終わり頃、月の隠れる長い夜、一緒に銀河鉄道の夜を読みましたね。(ろこさんと音読練習、「銀河鉄道の夜」音読 ゆきさんと。)
私たちの乗る汽車の窓からは月長石…ムーンストーンのように光るリンドウの花がずっと連なって咲いていました。
無数の青が幻想的に浮かび上がり、汽車から身を乗り出してあなたは
「ぼく、飛び下りて、あいつをとって、また飛