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同窓会への便り

法人本部の北川です。
昨夜、神戸にある母校の同窓会に綴った便りです。
皆様にもご覧いただければと思い、そのまま載せさせていただきます。
折々、私の考えていることもお届けできればと思います。

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六甲学院関係者の皆様へ
45期の北川と申します。

いま私は岐阜市内で社会福祉法人の専務理事として運営の責任を負っております。
障害のある方々の就労支援と生活支援(グループホーム等)を主な事業とし、18歳〜80歳までの知的障害、医療的ケアを含む重度重複障害のある方々150名の暮らしに携わっております。

このたび、新しい複合施設を整備するにあたり、ご関係の皆様に、ご支援をお願いいたしたく、この場に寄稿させていただきました。
誠に勝手ながら、ぜひ以下お目通しいただければ幸いに存じます。

【概要】
すすめている事業は、
①重度障害(知的と身体の重複)のある人の親亡き後の生活の場(グループホーム)
②入居せず家族と暮らす人たちの、家庭の緊急時の受け皿となるショートステイ
③障害ゆえ災害時に一般の避難所を利用できない人のための避難防災拠点
これらの複合施設を整備することです。
建設総工費1億3000万円のうち、補助金をのぞき必要な自己資金は6000万円。その一部500万円をクラウドファンディングで集めています。
詳細および手続きページのリンクを記載しております。
ぜひ一読いただき、無理のない範囲で構いませんので、個人・法人で応援していただければ幸いに存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

クラウドファウンディング「Readyfor」
→https://readyfor.jp/projects/ibukiyumehiro2020
社会福祉法人いぶき福祉会
→http://www.ibuki-komado.com/

社会福祉法人ですので、寄付控除、損金算入等への対応についてはご相談にのらせていただきます。
もしお力添えいただける際は、六甲関係者である旨を書き添えていただければ幸いです。

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【追記①】
建設にあたっては行政の助成金もありますが、満額とはいきません。不足分を確保するにも、社会福祉法人の事業は、借入→投資→収益→回収という構図はあまりそぐわないのが実情です。
軽度障害者の就労支援事業や介護保険の高齢福祉事業などに比べると、「制度の隙間」になりがちな人たちの受け皿となる事業はどうしても採算がとりづらいのが実情。
そんな資金的な実情もあり、なるべく広く寄附を募っている状況です。

【追記②】
中高6年間継続したインド募金を思い出される方もあるかと存じます。
今朝の九州北部の豪雨の報道を見ても心が痛みます。
募金には「大変な人たちを支援する募金」と「新しい何かをつくることに共感し参加する寄付」の2つがあると思っています。
私はこの20年、「何もできなくてかわいそうな障害者」の福祉像から脱却したくて、ブランディングや社会発信とネットワークづくりを続けてきました。
障害のある人の支援を紋切り型に考えるのではなく、
 (a)Support to live
  (生きるための支援)
 (b)Support to become yourself
  (あなたがあなたらしくあるための支援。自立支援)
 (c)Support to be a member of the community
  (社会の中でかけがえのない存在として役割を果たせるための支援。就労支援など)
という3層のアプローチをしてきました。
このアプローチは本来障害のあるないに関係ありません。
私が取り組んできたのは、何もできないから(a)だけで十分と思われがちな重度重複障害に(b)と(c)を盛り込んでいくこと。
(例えばこれは私どものECサイトです→https://ibukistyle.com/)
とはいえ、生活の基盤となる(a)は不可欠であることはかわりなく、特に「親亡き後」は非常に脆弱です。
その部分を今回のプロジェクト①~③で担保したいと考えています。
特別なことではなく、「当たり前の暮らし」が送るようにしたいと思うのです。
みなさまに「ご参加」いただければ何よりの幸いです。

【追記③】
いぶき福祉会は1995年に法人設立。ちなみに私は1995年の阪神大震災の1ヶ月後に大日本印刷(京都工場)を退職しました。その後紆余曲折あり、1997年に縁もゆかりもない岐阜に来ました。
2011年に「パストラルいぶき」という今回の趣旨と同様の施設を整備しましたが、事情で1期工事分のみにとどまってしまいました。
それでも全国から年100組以上の視察があり、私もすべてのノウハウを提供し、ここを参考にした施設が鹿児島、佐賀、神戸、京都など各地で作られました。点が線になり、面になってはじめて国の制度にも反映されていきます。その先鞭をつけることになったものの、まだまだ足りないのが実情でもあります。

このご時世です。いろいろな人が生きづらさを抱えている中、ひとりひとりが活躍できるため、障害福祉での取組をトリガーにして、「不安ではなく、安心と希望がある。そして緩やかな、寛容な、認めあえる社会をつくりたい」と思っています。
長文になってすいません。


【追記④】
つきましては再度のお願いです。
1)リンク先のクラウドファンディングにご協力願えませんか?
目標額の500万円は少なくありませんが、all-or-nothing方式なので、達しなければ0円になってしまいます。
期間は10月末までです。
社会福祉法人ですので、寄付控除、損金算入等への対応についてはご相談にのらせていただきます。

2)お持ちのネットワークでリンク先の拡散をお願いできませんか?

3)あるいは、こんな人、金、つながりを作る方法はどうだろうかという知恵や機会をいただければ幸いです。もう少し詳しく話をさせていただけるようでしたら、できる範囲にはなりますが岐阜からお邪魔したいと思っております。
勝手ながら、ぜひ、東京、関西からポツンと離れた岐阜でのあがきに、「乗った」といってもらえれば助かります。

重ねてどうぞよろしくお願いします。

社会福祉法人いぶき福祉会 専務理事 北川雄史
yuji.kitagawa@ibuki-komado.com


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