都知事選から見えた現在の支配構造を変える難しさ
今回の都知事選挙の結果を見て感じるのは「物事は一足飛びには変わらない」んだなーということです。
小池さんが200万票以上獲得して圧勝ということになったのですが、これまで8年間小池さんが都知事をやられて東京都民が満足して、幸せで、このままでよい、小池さん引き続きよろしくと考えて小池さんに投票しているととても思えません。
それでも小池さんに投票するのは「他の候補者よりはましだと考えた、誰がやっても同じなので知っている人に入れた、小池さんに都知事でいてもらうと都合がよい(利益がある)組織から小池さんに入れろと命令された(宗教、労働組合、団体、会社)」なのではないでしょうか。
そして小池さんにも他の誰にも投票せずに棄権してしまった40%の人は、「自分の投票行動が社会に影響を与えるとは思えない」選挙に絶望している人達なのでしょう。
自分一人の投票で都知事が決まるのであれば、よく考えて自分が都知事になってもらいたい人に投票するのでしょうが、自分が良いと考えた人が当選するはずがないと考えているので投票に行かない。
今回の都知事選はそれが如実に表れた選挙だったような気がします。
自分以外の一人ひとりが、誰が都知事になるのが本当に東京都のためになるのか考えて投票しているとはとても思えないという諦めの気持ちから投票に行かない。そう考えているように思えます。
この考え方、この行動は今現在の支配者たちにとってとても都合の良いことです。
支配者たちは長い時間をかけて巧妙に、ある意味「真面目」に研究し、よくよく考えて今の支配の仕組みを作り上げて来ています。
個人の選挙行動で支配の構図がひっくり返ってしまわないように用心深く、個人が選挙に行かないように仕向けています。
「投票に行きましょう」と呼びかけるだけでは何の効果もありません。
支配者たちが支配のために作り上げ利用しているツールを彼らの手から取り上げて、この構造から壊していかなければならないのです。
例えばそのツールの一つは新聞、テレビなどのマスコミです。
テレビで言っていることは正しくて、自分たちのために親切で教えてくれている。
世の中で起こっている大事なことは全てテレビが教えてくれる、という幻想を国民が捨てない限り支配者たちはテレビを利用して我々を支配し続けます。
テレビは支配者たちとつながって自分たちの権力、利益を拡大しようとします。
その意味でほとんどテレビを見ない私たちの子供世代は割とよく見える眼で今回の都知事選を見ていました。
マスコミによる思考の支配から脱却しつつある次の世代に日本を変えてくれる期待が出来るのかもしれません。
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