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選挙、おもしろいかもよ。

昨夜ジャーナリストの堀潤さんが、恵比寿駅前で22時頃、街ゆく人に参院選について話を聞きながらライブ配信をしていた。(今でも見られます↓)

そこで多く聞かれた声は、「行かない」「興味ない」「分からない」「知らない」。

なんの編集もされていないライブ。実際そうだよなあと思った。(場所にもよると思うけれど。)

なぜそういう人が多いのかを改めて考えてみる。(私の個人的な印象です。)

・(税金をどう無駄に使われていようとも)なんだかんだで日本は豊か
インフラが整っている(世界最高水準)、今食べ物には困っていない人が多数、選ばなければ仕事はある、店や公共施設や公共交通機関がキチンと営業している、治安が良い、など。

だから、
お金がある人は現状にけっこう満足している
お金がそんなにない人も工夫をすればわりと楽しく生きられる(単身者や夫婦だけの世帯に言えることかな)

平たく言うと、特に現状にそこまで困っていない、また現状が当たり前だと思っている人が、けっこう多いのだと思う。

政治ってなんだか難しいし、わざわざ投票所に行くのも面倒だし(何かもらえるわけじゃないし)、べつにこのままでいいし、ってそりゃ行かないよねと思う。(このままじゃなくなると思うけど。)

かくいう私も、べつに今「困って」はいない。

私は37歳で、収入で考えると世間の30代の中では、ど底辺のところにいる。

でも実家に暮らして(家賃と生活費は払ってます)実家に仕事があり、ゆるく働きながら趣味を満喫している。

正直お金はもう少し欲しいなあと思うけれど、まあボチボチ考えていくかあみたいな感じだ。

この先、子どもをもつということはないと思うので、そんな呑気なことを言っていられるし、もう雇われるのが嫌だーと言って、実家があるのもそこで働けるのもかなりラッキーだと思う。

あと、外で働くのはもう嫌なんだけど、できないわけじゃないのでほんとうに困ったら何でもやる。

私一人の一票が物理的に何かを変えることはないし、面倒とか興味ないという人の気持ちはすごく分かる。

でも政治に、社会には興味がある。

あと、自分が今すごく困ってはいないけれど、困っている人を知っているし、「困らない」っていうレベルじゃなく、あらゆる人がより暮らしやすい世の中になったらいいなとも強く思う。

それを、どうにかできないんだろうかということは考えている。

でも選挙に行かない人がいるのはわかる。目先にはなんのインセンティブもないので。

海外から見たら、日本の政治に対する意識の低さは馬鹿にされていると聞くけれど、だって仕方ないよねと思う。

上に従え列を乱すなと教育されつつ、そこそこ豊かな国に暮らすと投票率ってこんな感じですという一つの例だとも言えると思う。

いかに選挙権の尊さとか日本人のダメさとかを説いても、まあ行かない人は行かないよなあとも思う。

「行かないのも意思表明だ。」これもわかる。

だからもう、選挙行った証明で割引とか、○○無料とか、そういうインセンティブがたくさんあったらいいのかなあとか思う。そういうお店も検索したらけっこうあった。べつに公的証明書じゃなくて(発行してないところもあるし)投票所の写真とかでもいいと思うし。(現状に満足している大きな会社はやってくれないだろうし、そうじゃないところがやるのはなかなか大変だけど。)

そういったインセンティブって全く本質的ではないけれど、投票率が上がれば、巡っていずれ、世の中が暮らしやすくなってほしいと思う人たちのためになる。

「そこまで媚びてどうすんだ!自分の権利だぞ。行かない奴は政治に文句言うなよ!」も正論なんだけど、それだとやっぱり行かない人は行かないなあと思う。

そして、選挙インセンティブを考えるも同時に「政治とか社会ってけっこう面白いかもよ?」と思う。

何も変わらない、変えられない、興味がないという人が全員腰をあげたら大きく変わってしまうかもしれない社会って、ちょっと面白そうじゃないかと。そんな見方もいいんじゃないかなと思う。

たとえば、私は山本太郎さんの言っていることを全部支持しているわけじゃないけど、奨学金の話とかはちょっと考え方が違うけれど、この動画を見て「自分の言葉で喋る」ってこういうことか、と思った。自分もnoteを書いたりして、自分が言いたいことを発信しているわけだけれど、「意思を持って伝えたいことを伝える」という点でも、思うところがたくさんあった。

以前は人前で表現する人って、アーティストとか小説家とかジャーナリストとか、特定の人だったと思うけれど、ネットがこれだけ浸透して、自分の言いたいことを何かしらの形で表現している人って、今はほんとうに多い。

そういう中で、伝えたいことを、誰にも媚びず、自分の意思を曲げずに書いたり言ったりすることってどれだけ難しいか。

そういう観点で、「自分が伝えたいことを伝えている人」の話を、ユーチューバーの動画を眺めるように見てみても、面白いかもと思う。

ネットの中では、選挙に関心がない多数の人に向けて、たくさんのプロが、いろいろな手を尽くしてわかりやすいコンテンツを用意してくれていたりする。(冒頭の堀潤さんもそうだし。)

それらもちょっと見てみたら、思っていたより「わかる」って思うかも。

世の中の空気をひっくり返せる伸び代が、じゅうぶんにある選挙に自分も参加できることが、その結果やその先を見守ることが面白いという、そういうイベントにもなるんじゃないか。

本質的じゃなくてもいいと思う。世の中の面白い人たちが、いろんなスキルや言葉を尽くして、選挙とは、政治とは、暮らしとはっていう思いを説いてくれている。それらを、ちょっと覗いてみたら楽しいかも。参加したくなるかも。せっかくの機会だから。

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ナカヤママリコ
いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。