ポンポンイタ夫

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電車の中を走っても、目的地には早く着かない

今年初めの話、幕張に住む友人の家で、お酒とか、 おつまみを持ち込んでのパーティ、 英語でいうところのポットラック・パーティ、 フランス語でいうところの、ラ・モチコミ・ド・パーティ、 韓国語でいうところの、サケトツマミヲモチコムニダ、 ということになった。 友人の家は千葉の幕張、ボクの住む藤沢からは、 電車で二時間の結構な距離である。 もう、十二分にぶらり途中下車の旅ができる距離である。 「あらあら、阿藤さん、また、つまみ食いですか?」 な距離である。 しかし、いかなくては

    • 洗濯場という名の戦場、の狼

      またしても、会社の独身寮に住んでいた頃の話。 独身寮、いろいろな事件が起こってしまう。 「事件は会議室で起こってるんじゃない、 寮で起こってるんだ。」 今更ながら、こんなこと書いてしまいますよ。 いや、今だからこそ、書いてしまいますよ。 書かしてくださいよ、なるべくなら。 住んでいた寮は、水回りが共同になっていることは、 以前に書いたと思うが、共同なのである。 各フロアには、洗濯場があり、洗濯機が四台と、 乾燥機が八台備え付けられている。 ボクは、いつも、洗剤を入れた洗

      • 出会うのはいつだって、あの場所

        会社の独身寮に住んでいたころの話。 独身寮は、会社の独身社員の大半が住んでいて、 約八百名の男たちがひしめいていた。 ほとんど餓えた狼たちである。 それはそれは、男気な空間である。 毎日が男祭りなのである。 ポッキーはメンズポッキーだけで十分なのである。 この独身寮は、全室個室になっていて、 同じ会社とはいえ、隣人との交流もほとんどなく、名前すら知らない住人が何人もいる、 現代社会の縮図といった格好である。 しかし、お風呂やトイレといった水回りは共同という、 微妙な共同生活

        • メロンゲの気持ち

          土曜日の昼下がり、少し、いや、だいぶ遅く起きた土曜日、 何をすることもなく、ダラダラと流れているテレビなんぞを、 ダラダラと見ていた。 「よ~しゃべるな~。」 久本雅美が矢継ぎ早にしゃべりつづけている。 『メレンゲの気持ち』 いったい、どんな気持ちなんだろうか? フワフワなんだろうか?燃えてるんだろうか? 感じたんだろうか?アチチ、アチ。 脳内郷ヒロミが歌いだしたし、回りだしたし、 ジャケット脱ぎだしたし、片方の肩だけはだけだしたし。 ジャパ~ン! と、そんなひろみと戦い

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        • エッセイ
          4本