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過敏性腸症候群の息子と私のこと
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい!」
私の息子はどちらかと言えばやんちゃな子
ガキ大将ではないけれど誰とでも仲良くなり
学校でも家でもよくしゃべる
そして、みんなで暴れて先生に怒られる。
そんな「普通」の元気な男の子でした。
そんな、息子との
いつもと変わらない日常。
この時は、そんな毎日がずっと過ごせるものだと
思っていました。
…
息子がお腹の不調を言い出したのは中学生になって
しばらくしてからでした。
地元から離れた中学に電車に乗って通い始めてしばらくした頃。
朝、お腹が痛くてトイレから出られない日が少しずつ増えていきました。
朝、お腹が痛くて起きられない
お腹を下してトイレから出られない
登校途中の電車の中でお腹が痛くなって途中下車
学校に行けなくなりました。
私は最初
前日に何かお腹を下すようなモノを食べたかな?
学校楽しくないのかな?
何かストレスかな?
と、おそらく誰でも考える理由を考えていました。
そして、お腹に良いと言われるヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べる
いわゆる腸活をしたり、夜型になっていた息子の生活を無理矢理変えようとしたりしていました。
でも、息子の症状は全く改善されず・・・
病院に行ってもストレスかな?
何か楽しいことしたら治るよ
検査結果も「異状なし」
難しく考え過ぎだよと
私も息子も
「何やっても治らへんやん」
「異常なし」と言われたのに・・・
と逆に追い詰められてしまいました。
毎日、元気にきちんと学校に通い、高校、大学を出て就職をする。
それが「普通」だと思っていたし、その考えを息子に押し付けていました。
病気の症状を訴える息子を責め
何とか「普通」に戻らなければと
「普通でない息子」に育ててしまった自分を責め
更にストレスを与えていました。
ストレスが身体に悪い
規則正しい生活習慣や食生活が心身共に良い
こどもは親と一心同体ではなく一人の人間だ
もちろん分かっています。
体調不良を訴える人、変わりたいと言っている人の中で
いったいどれだけの人が
これらのことを取り入れて生活しているでしょうか?
昔の私は「そんなの分かってる」「時間があったらやっている」などと
やっている風で出来ていませんでした。
そのことに
息子と向き合って初めて気付いたんです。
もちろん、過敏性腸症候群の完治は難しいんです。
それなら共存する方法を考えよう。
自分たちに出来ることをやってみようと決めたんです。
まずは学校に行けなくても気にしない。
息子にお腹の調子を聴いたり
学校に行ってと言わないようにしました。
夜は10時には消灯し、朝は5時に起きる。
食事もファーストフードや外食をやめ
添加物や化学調味料を意識して食事をする。
特にFODMAP食の考え方に出会ってからは、それも意識するように
なりました。
そして、ネガティブ極まりない親子の、半信半疑で始めた
自己肯定感を高める勉強。
「好きな自分も嫌いな自分もダメな自分も全部で自分」
「そのままの自分であっていい」
「私は私で大丈夫」
紙に書いてトイレの壁に貼りました。
そんな生活を「継続」して今年で7年が過ぎました。
息子の腹痛や下痢の症状が治ったわけではありません。
でも、毎日笑顔で話せるようになり
「ありがとう」の言葉が、お互いに、自然に出るようになりました。
そして、
息子がアルバイトをしたり
友達のお家に泊りがけで遊びに行ったり
出来るようなりました。
これは、
自分の体調やストレスを
ある程度、自分でコントロール出来るようになった
ということです。
当たり前だと言われること
「規則正しい生活習慣や食生活をする」
「ストレス対策に軽い運動をする」
これらを「継続」できてきたからこそ
この結果が得られたのだと思います。
「分かっている」「当たり前」と思っていて、出来ていないことがあるなら
まずは3日試してみて下さい。
そこから6日、2週間、1か月と少しずつ「継続」してみて下さい。
そして、もし一人では難しい、誰か一緒にやって欲しいと思われたなら
いつでも声を掛けて下さい。
10年間、親子で不登校や過敏性腸症候群と奮闘してきた私が
フォローします。
私たちも継続し続け、新しい対処法が出てくれば、それも試していこうと
思っています。
一緒にあなたの辛い症状やこころを穏やかにしていきませんか?