真夜中3時、刑務所からの電話。
電話が鳴った。真っ暗な寝室にスマホの青白い光が浮かび上がる。時計を見ると夜中の3時だ。こんな時間に電話してくるのは、何度言っても時差を覚えないアメリカの友人の誰かだろう。
眠い目をこすりながらスマホを充電器から抜くとベッドから出て、家族を起こさないようにそっと仕事部屋へ向かった。
「....Hello」仕事部屋のドアを閉めると同時に応えると電話の向こうからはガヤガヤとたくさんの人の気配がした。「Hello,you there?」予想通り、高校からの腐れ縁ジョージの声だった