IBM MQ超入門⑤
IBM のメッセージ・キューイング型の非同期通信基盤、IBM MQ。
この記事はIBM MQ の基本をご紹介する、"IBM MQ 超入門"の続きです。
これまでの記事をまだ読んでいない方はぜひご覧ください。
IBM MQ 超入門①
IBM MQ 超入門②
IBM MQ 超入門③
IBM MQ 超入門④
キューとは?
MQのキューはメッセージが一時的に保持されるデータ構造です。MQアプリケーションはキューに対してメッセージを書き込んだり、キューから読み込んだりします。メッセージはキューに入れられるので、メッセージを書き込んだMQアプリケーションは、そのメッセージに対する応答を待っている間にも、他の作業を自由に行うことができます。
キューを使用する前に、そのキューで何を行いたいかを指定して、キューをオープンすることができます。例えば、下記のような目的でキューをオープンすることが可能です。
メッセージのブラウズのみ (取り出しは行わない)
メッセージの取り出し
キューへのメッセージの書き込み
キューの属性の照会
キューの属性の設定
キューの種類には以下の4つがあります。
① ローカルキュー
②リモートキュー
③別名キュー
④動的キューとモデルキュー
①ローカルキューとは?
キューは、プログラムが接続されているキュー・マネージャーに属している場合、ローカルキューと呼ばれます。
②リモートキューとは?
プログラムが接続されているキュー・マネージャーとは別のキュー・マネージャーに属するキューは、リモートキュート呼ばれます。
MQアプリケーションからメッセージの書き込みを行う際は、ローカルキューとリモートキューのどちらに対しても書き込みを行うことができます。メッセージの読み込みを行う際は、ローカルキューからのみ実施することができます。
③別名キューとは?
別名キュー とは、別名を用いて間接的にキューを参照することです。
別名キューを用いることで、複数のプログラムが同じキューを別の名前でアクセスして、作業することができます。別名キューは、キューではありませんが、他のキューへのアクセスを行う際に使用できるオブジェクトです。
④動的キューとモデルキューとは?
動的キューとは、アプリケーション・プログラムの要求に応じて、生成されるキューのことを指します。モデルキューとは、キュー定義のテンプレートで、動的キュー作成のテンプレートとして使用されるキューです。
動的キューは2種類のキューのタイプを作成します。
1つ目が、一時動的キューといった、キュー・マネージャーを始動した際にキューが削除されるものです。2つ目が、永続動的キューといって、キュー・マネージャーを始動しても、キューが削除されず、リカバリーを行うことができるキューです。動的キューを使うことで、必要なときだけキューを存在させることもできるので、システム資源の節約になることもあります。
IBM MQについて詳しく知りたい方は下記をご確認ください。
"MQ 虎の巻"では、IBM MQ の概要・導入・設計・運用の基本を解説しています。ぜひこちらも併せてご覧ください。
現在IBM MQ は、Cloud Pak for Integration のライセンスでご利用いただくことができます。
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