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IBM MQ 最新情報 V9.3

進化をし続けるIBM MQ。便利な機能を数多くご提供していますが、その中でも今回は、2022 年 6 月 23 日にリリースされた最新のバージョン IBM MQ V9.3 の最新情報をお送りいたします。

IBM MQ V9.3は、以前のバージョンから更にパワーアップし、約50個の機能強化や新機能の追加がされました。

V9.3の強化された機能・新機能

その中でも、今回は下記4つの新機能と機能強化のご紹介をいたします。

1. コンテナ関連
2. mqweb関連
3. RDQM(機能強化)
4. Uniform Cluster(機能強化)

コンテナ関連

IBM MQはクラウドネイティブなメッセージ基盤として、KEDA Scaler (Kubernetes-based Event Driven Autoscaler) の提供を行っております。
KEDA を加えたことで、より拡張性を備えたスケーラブルなクラウドネイティブの環境を実現いたします。

mqweb(REST API によるMQとの対話)

① REST APIを使った管理インターフェースの提供
MQのキューの作成や状態の参照など、従来はコマンドベースのインターフェースで行っていたものがREST APIを使って行えるようになりました。mqwebは様々なスクリプトインターフェースを使用して、運用の自動化処理を行えるようにし、分散するMQの効率的な管理を実現いたします。

② IBM MQが非同期処理をREST APIで行うためのインターフェースになる
フロントエンドのWebサービスから非同期処理を行いたい時、データの送受信は従来Javaを通じて行われておりましたが、IBM MQを利用することができるようになりました。

mq webの仕組み

コンテナ関連のKEDAに加え、mq webを利用し、IBM MQは分散したキューマネージャーを1つの画面で管理することを実現いたします。
また、IBM MQ V9.3は新機能の追加に加え、機能強化も実施しています。

RDQM

RDQMは、Replicated Data Queue Managerの略称です。マルチインスタンスマネージャーに加え、新たな高可用性構成を可能にする従来のクラスタウェアを利用したHA構成になります。
3台のサーバー間でネットワーク経由を通じてデータの同期を行うため、外部ディスクを必要とせずにログやメッセージのデータを共有します。

Uniform Cluster

Uniform Clusterは、複数台のMQがクラスターを構成をとっている場合やIBM MQに接続にくるMQクライアントが数多くある場合、クライアントがどのキューマネージャーに接続しにいくのか、接続を均等に割り振ってくれる機能です。Uniform Clusterを利用することで、Active Activeのクラスター構成を行う際、よりスマートに運用していくことができます。

Uniform Clusterの仕組み

例えば、2台のMQが稼働していて、複数のクライアントが均等に接続を割り振ってくれている中に、もう1台分のMQを追加し、よりスケールアウトを行いたい場合。追加した1台分のMQに、初めはどのクライアントも接続しにききませんが、キューマネージャーがそれを認識してクライアント側に繋ぎかえを促し、均等に接続が行えるようになります。
また3台のうち1台が障害でダウンした場合、接続が自動で切り替わり、均等にリバランスされるようになります。

このようにRDQMやUniform Clusterを初め、よりスケーラビリティのある環境で役立つよう機能強化がされたりなど、IBM MQは変化し続けております。

より詳しいお話をお聞きになりたい方は、今週の2022年11月18日(金)にIBM MQ V9.3のセミナーがございますので、ご参加いただけたらと思います。

IBM MQ V9.3 Update Seminarのご案内

セミナー概要

開催日時:2022年11月18日(金) 13:00 - 17:15
開催形式:リモート参加
申し込み方法こちらのURLからお申し込みください。
参加費:無料
対象:お客様、IBM ビジネスパートナー様、IBM社員


セミナーに関してご不明点やご質問等ございましたら、下記お問い合わせ先から、ご連絡ください。

お問い合わせ先:

IBM Technology 事業本部 Automation
・蜂谷 美穂(miho.hachitani1@ibm.com)
・古川 桃子(momoko.furukawa@ibm.com)


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