クラウドコスト最適化への取り組みについて
今回は、クラウドコストの最適化という観点で、具体的な取り組みに対する重要なポイントを解説いたします。クラウド環境における運用上の課題を正しく理解しながら、実施すべき対策について、一つの事例としてご紹介いたします。
<クラウドコスト最適化に取り組むことのニーズ >
日本全体のクラウドコストは、2023年に見込まれている利用額でおよそ年10%以上の拡大を続けていると言われております。その中で、当初、予定していたコスト計画をなかなかコントロールすることが難しい状況にあります。更に重要な点として、クラウドを利用する上での最大の課題はクラウド自体が従来のオンプレミス環境とは異なり、常に変化し続ける、という特性を持っているからです。
ユーザは容易に利用できるという利便性を手に入れることができる反面、クラウド環境利用の管理、コストの最適化をコントロールすることが極めて困難な状況にあります。
<クラウド環境の特性 >
従来のオンプレミス環境でも多少なりともありましたが、Elastic=弾力性(引用元:AWS社)がある、という言葉をよく使うように、クラウドでは、特に弾力性のある運用が求められます。ただ、これはいいかえると、環境に必要なリソースもどんどん変化していく、という事になります。例えばアプリケーションが新しい機能を追加した事によって、配下のインフラに必要となるリソースも変化し、気が付くとどこかでリソースの競合が発生し、ボトルネックとなる、といったケースも発生しがちです。また、もちろん、クラウド自体の変化も早い。新しい技術に伴って新しいインスタンスタイプがリリースされる。使われるリソース、それをサポートするインフラの環境もどんどん変わっていく、そんな中で最適な構成を導くことは難しいと言えます。その結果として、リソースと直接紐づくコストの管理も難しくなっている状況かと思われます。
<クラウドコスト最適化に対する基本的な考え方 >
クラウドコストの最適化への取り組みについては、やはり、クラウドリソースが最適に配置されている必要があります。
現状を正しく理解し、必要な対策を施し、クラウド環境の運用効率化を手に入れ、コストの最適化を実現するためのステップをご紹介します。
1.現状の可視化
何が必要か必要でないかを判断します
2.最適化の実施
必要な環境には適切なリソースを割り当て、かつ、不要なリソースを削除します
3.自動化への取り組み
運用の効率化を視野に最適化アクションの自動化を実装します
<まとめ>
クラウド環境におけるリソースの最適化、コストの最適化は常に取り組むべき課題であると言えます。
運用環境が大規模になればなるほど、重要度は高まり、かつ、有効な管理手段も必要となってきます。
人の手による管理に加え、IBM Turbonomicのような、運用上のリソース管理を自動化してくれる商用ツールをご活用いただくことで、効率よく、かつ安定した環境を手に入れていただけることと思います。
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