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【しくじり社員】入社してから今までの失敗と学びを赤裸々に。

前書き

初めから真っ白のあの”白”と、消しゴムの跡だらけの”白”じゃ、キタナい白の方がイカすのさ。嫌なやつの方が純粋さを知っているのさ。

風 / 10-FEET

 これは僕の好きな10-FEETの歌詞の一部だ。正直、最初に聞いた時はちゃんと理解できてなかったけど、新卒入社9年目の今なら分かる。

自己紹介を済ませておくと、僕は嘉生大輝(かしょうだいき)。30歳独身男。会社の中では、かしょうとか、かしょたんとか呼ばれている。
#30歳で「たん」

 今回は、人事チームで始めたnoteに、「何か書いて。」というすごくアバウトな最高の無茶振りをいただいたので、こうして書き始めているわけだが、今のところほぼノーアイデア。

テーマだけは決めている。転職をしたこともない純新卒の僕が、初めて職務経歴書になりそうなものを書いてみる。

それも失敗から得た学びを中心に。まさに僕の消しゴムの跡を見てもらう、しくじり社員的な内容になると思われる。

新卒入社1~2年目の皆さんも、中堅と呼ばれ始めた皆さんも、会社員として大事な考え方を僕の失敗から学んでもらえたら嬉しい。(ついでにIBJってこんな会社だったんだ〜とかも感じ取ってもらえたら。)

まずは、入社したところからざっくり振り返ってみる。

2015年4月 入社

配属は社長室!?と思ったらクビ!?

 入社して、丸1ヶ月は15人の同期たちと一緒に研修の日々。今思えばめちゃくちゃ手厚い。研修の終わり頃、一人ずつ社長の石坂さんに呼び出され、配属先を発表。

「かしょう、どこにしていいか分からんのよね。もうちょっと様子見たいし、社長室付で。」と言われた。

社長室付?何すんの?お茶汲み?と思ったが、話を聞いてみると、新卒の中で何人か、いきなりサイトディレクションをやらせてみようという話らしい。

 婚活アプリとか、相談所事業とか、候補はいっぱいあったけど、僕の担当は婚活パーティーの『PARTY☆PARTY』

いきなり会社の根幹に関わる事業のサイトディレクションに関われるんだ〜。なるほどな〜ワクワクすっぞ〜。と思っていたのも束の間。

当時、パーティー部門の部長だった小平さんから「今まさに伸びているサービスのサイトを新卒にいじらせるのはちょっと…」と、言われたとか言われてないとかで、僕はクビになった。
#最短記録

社長について回るカバン持ち

 職のなくなった僕に与えられたのは、石坂さんの予定全てに同伴すること。謂わゆるカバン持ちだ。(実際にカバンは持たされてないけど。)

やれ、全社のキャッチコピー決めだ、提携する会社への往訪だのと、あらゆる予定にご一緒させていただき、よく分からんけどメモを取り、非常に貴重な時間をきっちりドブに捨てた。

その後は社長の元で何やかんや半年くらい色々新規事業の立ち上げ的なことをやった気がするけど、特に数字的な成果はなかったので、学びをここに記す。

学び其の一 失敗を織り込んで、速度を上げろ。

 石坂さんのスピード感は、同じ人類のそれではない。僕が1週間かかりそうだと感じるものは、明日が期限だったりした。質よりとにかくまずは速さ。それを教えてもらった1年目だった。

どうしても学生時代の癖で、”正解”を出そうとしてしまって、ああだこうだ考えて、より良いものを作ろうとするけど、それだと間に合わない。

完成したと思ってドヤ顔で見せに行っても、「こういうことじゃない」とやり直しになってしまう。典型的なダメ社員。

 「手書きでも殴り書きでもいいから、最短で持って来て。」と言われて、最初は冗談だと思っていたが、試しに本当に手書きで持って行ってみた。

すると、「そうそう。ここはこうで、こういう方向で、こんな感じにしてみて。」とあっさり具体的なアドバイスがもらえた。

ここで気づいた。新人で仕事もまだよく分かってないガキが1週間考えたところで質なんて上がらないと。

 自分一人でここまで頑張ったとか、●時間かけて練りに練ったとか、そんなのは学校的発想であり、成果を求められる会社においては、なるべく速く、質の高い成果を出すこと

最低限のたたき台をサクッと作って、イメージをすり合わせる時間を作るのが重要であると学んだ。

要は、計画的に”小さな失敗”をたくさんして、高速で学んで軌道修正し、最終的なアウトプットの質を上げることが仕事においては重要だってこと。

学生から社会人へのゲームチェンジをここで体感したのであった。
#急なである調

 とはいえ、「遠慮はするな。配慮はしろ。」というのもよく言われていた。何でも考えなしに聞くのも違って、聞かれる人が答えやすい、最低限の回答で済むようによく配慮して聞くことも重要。

学び其の二 メッセンジャーはいらない。

 石坂さんと元副社長の中本さんがよく言っていた言葉。要は、「聞いたことをそのまま伝えるだけの役割をするな」ってこと。

新卒だし、よくわからないしと決めつけて、●●さんがこう言ってたのでこうします!と報告した日には、「お前の意見はないのか」と、叱咤をいただいていたものである。

咀嚼して、整理して、思考停止せずに考えて、自分なりの意見を持って仕事をすることが、付加価値であるということで、仕事においては非常に重要な考え方だと思う。

人の意見を聞くと、なるほど!と鵜呑みにしてしまいがちな自分には、深く刺さった覚えがある。

2016年7月 恵比寿店の店長に。

店長就任して早々、予算未達成!?

 2015年10月から婚活パーティーの事業部に異動。その後何やかんやあって、2016年7月には恵比寿店の店長になることに。
#はしょりマジック

パーティーの運営やら集客やら企画やらを一通りできるようになったはずの嘉生はルンルンで店長になったわけだが、現実は甘くない。

勇足で臨んだ初戦、7月は全店で恵比寿店だけ売上予算未達成だった。全国の店長会議では気絶するくらい怒られた。
#自業自得

 原因は明確で、僕は”店長っぽいこと”をなぞるようにやっていただけで、店舗の数字を伸ばす、目標を達成することから逆算して、そこにコミットしてやり切るということができていなかった。

学び其の三 当事者意識が全て。言い訳は成長を止める。

 頭では目標達成が大事だと理解できていた。しかし、あれもこれも覚えることばかりで忙しいとか、予算が高過ぎるから達成は厳しいとか、色々言い訳が浮かんでしまって、それに甘んじている自分がいた。

「店長は、社長から経営を任されている、リトル社長である。」と店長の指南書的なものには書いてあったが、心の底から恵比寿店の全責任は自分にある、と思えていなかったのだと思う。

この頃の自分は、今までを振り返っても一番成長がなく、停滞していた時期だと思う。

学び其の四 人の上に立つという勘違いを捨てろ。

 店長になって、スタッフが二人自分の下についた。と思っていた。でもたぶん今思うと、それがよくなかった。

今考えると寒気がするが、当時新人の有間さんには、「自分の頭で考えてから提案しに来い」とか、目的も大して伝えずに「これいつまでにやっといて」とか、超イケてない典型的なモラハラダメ上司だった。

それでもついてきてくれて、恐るべき速度で成長していった有間さんには脱帽だが、本来、役職は役割であり、人に上も下もない。

自分の方が偉いと思っていたり、人を下に見て形だけのマネジメントをしようとしたり、そういうのは全部バレていると思う。

部下はバカじゃないし、全員一人の人間だし、そもそも役割が違うだけで対等なので、お互いにリスペクトがあって初めて成り立つ。

まとめ

とまあこんな感じで書き出すと止まらないくらい失敗があって、そのたびに学ぶこともたくさんあるわけだけど、現在まで書いたらとんでもない量になるので今回はこの辺で。

失敗せずに来た人のまっさらな”白”は、ちょっとのことで簡単に染まってしまう危険性があって。

色々失敗して、それでも折れずに白くあろうとした消しゴムの跡だらけの”白”は、今日も明日も失敗して、それでも前に進んでいく。だから、キタナい白の方がイカすのだ。

と、ある種の自己暗示をかけて、これからも愚直に失敗と改善を繰り返して前に進んでこうと思う。

また機会があれば続きを。



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