おすすめyoutube 〜DJタイムにお祈りすな〜
だいぶ放置してしまいました。
久々なのでリハビリがてらにこの動画をおすすめしようと思います!
真鍋さんと言えば、知らない人はほぼいないであろう映像クリエイターで、DJとしても有名な方です。eleven playとのコラボレーションでも、変態的とも言えるテクノロジーを活用した作品が本当に凄いです…。あと、インスタで何故か凄い頑張って踊ってる動画をアップしてたりして、クールなイメージがあったので、こういう姿を晒すのも怖くないのか〜と好感を持ったりしました。
対談相手のDJ KRUSHさんは、日本人のDJ・トラックメイカーとして世界でいち早く名乗りを上げた方です。
黒人文化のHIPHOPのジャンルにおいて、どこかメランコリックで静けさも感じるような音楽性で、現在で言うトリップホップやアブストラクトなどのジャンルの先駆けになった方です。
その功績の輝かしさも凄いんですが、
「サインを貰おうとしたら、取り巻きの人に取り押さえられたけど、後でKRUSHさんが『さっきは悪かったな』と言ってサインくれた」
と地元の先輩が言っていたことから勝手に畏敬の念を抱いています。こういう格好良いエピソード聞くとグッときてしまうタイプです。
動画の中で面白かったエピソード
「DJしてて、KEMURI(KRUSHさんの音楽性を海外に知らしめたヒット曲)をかけた時に、首から数珠をぶら下げた客が、踊ればいいのに真剣な顔をして祈るんだよね。」
あまりに想像しやすい場面で笑ってしまったんですが、日本人であるからこそ誤解?を与えてしまうこともあれば、「日本人だからこそ出来ることもあるのでは?」という方向に話は進んでいきます。
「迷走(海外でヒットチャートに入りまくったアルバム)を出した時は、日本刀を出してアメリカに突きつけてるような感じだった」
この「日本刀」っていう表現の仕方が当時の緊張感の高さを感じます。それで更に凄いのがこの後の言葉。
「良い意味で勝負の時が来たなと思って、恩を返さなくちゃならないと思った」
バトルやゲームの要素を含む音楽ジャンルにおいて、持てる力の全てを尽くした作品で「恩を返す」なんて表現出来ます???
出来ませんよね???
すごすぎません?????
早くも語彙力がどっか行って戻ってきませんが、受け取ったものや与えられた影響を、昇華させる意味ってこういうところにあるんだろうな〜と思います。
「俺の方が凄いんだぞ!」もある意味HIPHOP的なメンタリティーとしては正しいんですが、「恩を返す」っていうのも一つの正しさなんだろうなと思います。
本当はKRUSHさんと言えば、
「ヒップホップって形式を借りて、あくまでも自分の音楽をやりたかった。俺は“ヒップホップの美学”よりも“ヒップホップの自由”を選んだんだ。 」
https://jp.ra.co/features/1706
とめちゃくちゃ有名な名言もあって、これはかなり救われたんですが、これを語るのはまた別の機会にしようと思います。
それではまた!