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【活動レポート】慶應SFC・琴坂研究会の2022年活動紹介
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はじめまして、琴坂将広研究会です!
私たちは琴坂将広先生を中心に、約30名の経営学に関心のある学生でIBER ”International Business and Entrepreneurship Research”を研究しています。
このnoteでは、最近の琴坂研の活動を振り返りながら、ゼミの雰囲気やコンテンツなど、様々な魅力をお伝えできればと思っています!
ゼミついて
琴坂研は、慶應義塾大学SFC にて毎週月曜日に開講しています。
16:30〜18:00に英語クラス、18:10〜19:40に日本語クラスがあり、経営学に興味がある総勢30名ほどのゼミ生が所属しています。
今回は、琴坂研の活動を
①ケースディスカッション
②理論回セッション
③SBC合宿・ゲストセッション
④特別研究プロジェクト
⑤全力プライベート
の5つに分けて紹介していきます!
①ケースディスカッション
琴坂研究会では、ケーススタディをモチーフとした「ケース回」を定期的に行っています!ケーススタディとは、実際の企業の資料(ケース)を用いて事例を分析するというものです。経営大学院等でもよく行われています。琴坂研究会での「ケース回」では、テーマとなる企業の事前資料を読み込み、設定されたDP(ディスカッションポイント)に対する意見を各々が持ち寄った上で議論をします。資料は一般で公開される物を読む事が多いですが、ゼミ生ごとの視点の違いや、琴坂先生独自の切り口が入る事で自習では絶対身に付かない知識や視点が身につくと思います!
ケース回例:ヤマハ発動機
今回は実際に取り組んだ「ヤマハ発動機」に関するケースを取り上げます。二輪車や船外機が有名な企業で、この回では特に「途上国での船外機ビジネス」について深掘りしました。以下4つのDP について議論をしました。
DP1: 途上国における発動機ビジネスに影響している、ヤマダ発動機のコアコンピタンス(強みとなる能力)や価値観は何か。
DP2: ヤマハ発動機が南アフリカ市場で高いシェアを獲得出来た要因は何か。
DP3: 途上国での船外機販売はとても手間がかかる一方で、急成長というほどの事業拡大はしていない。なぜヤマハ発動機は途上国での船外機ビジネスに手を付け、長期的に続けているのだろうか。
DP4: ヤマハ発動機の途上国における船外機ビジネスの今後の課題はなんだろうか。また、どのようにして乗り越える事が出来るだろうか。
今回のケース回では、聴講生の方も多く、ゲストで大学院の方もいらっしゃった事もあり、より活発な意見交換が行われました!
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前半は主に資料の内容を振り返りながら、「なぜこのような意思決定をしたのか」といった起こった事実の背景を深掘りながら探っていきました。背景の考察をじっくりした上で未来について議論する事で、過去を踏まえたアイデアや意見が飛び交い、より価値のある議論が出来たと考えています。
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琴坂研では1学期に数回、ディスカッションに参加できる「聴講生」を募集しています!
②理論回セッション
琴坂研究会では、ゼミ生の経営学のインプット/アウトプットの場として経営理論を学ぶ回を定期的に設けています。
副読本として世界標準の経営理論(入山章栄著/ダイヤモンド社)、経営戦略原論(琴坂将広著/東洋経済新報社)を使用しています。
理論を扱う授業(理論回)においては、毎回テーマを設定し、ゼミ生は授業前にDPに答えるための準備を理論のベースとなる論文を読み解きながら行っています。学生にとって馴染みのない経営理論の背景を探ること。そして、海外の論文を辿ることは大変なことも多いです。一方で、経営理論を知る&英語論文を読む機会として非常に勉強になることも多いです!
理論回例:エンベデッドネス
ここで2022年春に行った、「エンベデッドネス」を取り扱った理論回について簡単に紹介させて頂きます。
この回では授業にあたって以下の3つのDPを設定し、ディスカッションを行いました。
DP1: 経済行動におけるエンベデットネスとはどのようなものか定義せよ
DP2: この論文の既存の理論への批判はどのようなもので、学術的にどのような価値を生んだか?
DP3: 未来でエンベデッドネスはどのように変化していくか?またそのうえで企業はどのような戦略を取り得るか?
エンベデッドネスの定義や学術的な価値の確認、そして「未来」というオープンな話を行いました。率直な疑問を先生にぶつけて議論し、学びを深める。先生と近い距離感でキャッチボールができることも大きな魅力です。それを通して、理論の知見だけでなく話のデリバリーの仕方等のソフト面も鍛えられています!
③SBC合宿・ゲストセッション
2022年秋学期は学期中に2回、SFCにあるSBC滞在棟にて宿泊型のセッションを行いました。通常のゼミとは異なり、設定されたテーマに対し4〜6人のチームに分かれてグループワークを実施。合宿当日はゲストをお招きし、各チームプレゼンテーションを行いました。
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12月に行われた第2回SBC合宿では、投資会社の共同代表の方をゲストにお迎えし、投資をテーマにセッションを行いました。
ゼミ生達は、AI系/SaaS/リユース系/宇宙・衛星通信/D2Cの5つの領域から各チーム1つ選択。それぞれの領域の4~5社のうち、自分がVCだったら投資総額50億円を「どこにどのぐらい投資するか(あるいはどこにもしないか)」を判断し、提案しました。
このように琴坂研ではケースだけではなく、スタートアップから大企業まで様々なゲストをお招きし、実際の企業の事業課題に対しての提案やディスカッションを毎学期行っています。
④特別研究プロジェクト
特別研究プロジェクトとは、さまざまな企業と連携して行うプロジェクトのことです。
2021年の夏休み期間中には、株式会社SEE THE SUNとの共同研究として新規事業を企画・提案する短期集中型の特別研究プロジェクトを開催しました。
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森永製菓株式会社の新規事業から誕生した株式会社SEE THE SUNが、持続可能な食料システムを実現するために、履修者4~5名が1グループとなり、体験シェア型クラウドファンディングサイト「OUR TeRaSu」で行うべき新規事業の企画、提案を行いました。
各グループには株式会社SEE THE SUNの社員様や関連する食品・飲料大手企業の社員様がメンターとして参加し、アイデアをより実現可能なものにするべく業界の知見等をアドバイスしてくださいました。また、最終プレゼンテーションは株式会社SEE THE SUN代表取締役社長の金丸美樹様を含む多くのプロジェクト参画企業様に向けて行い、リアルなフィードバックを成果物に対していただきました。
⑤全力プライベート
琴坂研はプライベートでもとても仲が良いです!!
授業後は毎回ゼミメンバーでご飯を食べに行きます。
湘南台の焼肉屋さん「ざんまい」はゼミ生が大好きなお店です^^
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そのほかにも、長期休み期間には卒業生も交えて合宿に行ったり、スポーツをしたり、七夕祭に行ったり、ゼミ生のお家でゲーム大会!などなど・・・アットホームな雰囲気も琴坂研の大きな魅力です!
ゼミ生の声
ここで、2022年秋新規生の宮崎悠生(みやざき ゆうき)くんに、ゼミに入ってみた感想を聞いてみたいと思います!
半年間琴坂研で過ごしてみてどうでしたか?
ゆうき:
振り返ってみると、琴坂研の存在は私の学生生活に大きなインパクトを与えています。月曜6限の90分。時間にすると短いですが、何よりも刺激的な90分です。
SFCでは、研究会がカリキュラムの中心だと聞いていましたが、入学当初はよくわからないという印象でした。授業の延長線のような形かな?と思っていましたが、実際はもっと魅力的です。毎週の講義では、琴坂さんの実体験に即した話が本当に面白い。そして面白さと同じくらい得られる学びも深いです。自分は論理的思考が弱いので、地に足ついた学びの重要性をひしひしと感じます。講義はディスカッションがメインですが、同期や先輩方との議論は深く鋭くそれでいて妙な疾走感があります。私は、なぜかいつも深海にいるような想像をしてしまいます。
講義以外にも、コミュニティとして大きな価値があると感じています。ゼミに応募した当時の想定よりも、これがすごく大きかったです。興味関心は一様ではないですが、東西南北で分けると皆同じ方角にいるような同期や先輩方。この半年間誰一人として刺激に感じなかったメンバーはいなかったです。
自分の興味関心を広げてくれるような出会いが多い琴坂研究会。興味がある人はぜひ一度聴講に来てみてください。
ゼミ生紹介
「琴坂研は動物園!」
琴坂研には研究分野や活動領域の異なる多様なメンバーが所属しています。どんな動物がいるか覗いてみましょう👀
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普段の授業はもちろん、刺激的で個性豊かなゼミメンバーや琴坂先生との関わりが、私の大学生活を彩っています。自分の事業や将来に迷った時、いつでも頼れる存在がいるのは本当にありがたいことです。これからも関わり続けたい、大好きなコミュニティです。
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最後に
いかがでしたでしょうか!
このnoteを通じて、琴坂研に興味をもっていただけたら嬉しいです!
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ありがとうございました!