EE : 内容
こんにちは、Yuyaです。今回はEEの内容編について話すのですが、今までで一番執筆に時間がかかりました。と言うのも、EEはほとんど何もできていなくて書ける内容が薄くなることが予想されるからです。本当は、Core科目の最後にして少しでも内容を多くしようとしたのですが、まだIB一年目のIB生の本当の姿を見てもらいたいと思い、現状までの悩みなどを全部振り返っての内容としたいと思います。
科目選択の悩み
EEは自分の好きな教科で書いた方がいいと誰もが言われたことがあると思います。その理由は、好きじゃないと英語で4000文字の研究論文を執筆することが苦になるからです。また、EEは大学の出願の時に出せるエッセイの一つではあるので、自分の好きな学部につながるような内容であればEEが使用できて一石二鳥です。
私は最初、EEの科目選択を英語にしていました。海外進学も希望しているので、EEは英語で書きたいなとは思っていましたが、私が最初に考えたテーマを先生に話してみたら厳しいかもと言われてしまいました。その理由も、EEにも評価基準があってそれに沿っていないといくら良い内容の論文でも評価されないからです。英語では、主に3つのカテゴリーのうちから選ばなければなりません。
まず1つ目が、「言語」に焦点を当てたものです。言語というのは、過去の歴史的背景などから英語というものがどのように使用されているか、どのような発音の構造が一般的なのかなどかを分析することです。2つ目は、「文化と社会」です。これは、特定の人が使用した言葉から与えられた社会への印象や影響を分析するものです。最後に3つ目は、「文学」です。エッセイは、Japanese AのL&Lの小論文のような形式で分析します。そのPaper2のように比較することも可能です。
これら全ては英語に関わっていればどのような作品を選んできても構いません。例えば、言語のカテゴリーなら歌の歌詞や映画などを分析している友達がいたり、文化と社会のカテゴリーなら、ある人のSNSへの投稿と社会に与えた影響を調べている人も聞いたことがあります。最後の文学はEnglish BのHLでもしていることなので、他の2つに興味が湧かない場合は文学でEEを書くこともおすすめします。
英語から数学へ
先ほども言ったように、私は英語でのEE執筆を諦め、その後数学でEEをすることに決めました。きっかけは、1本の論文でした。それは、バイオリンの板の表面積を求めるというものでした。バイオリンを習っていたことがあったので、見た瞬間に「先越されたなぁ」と思いましたが、同時にいまのEEをやろうと思ったきっけけで、教科を数学へと変更した理由でもありました。
数学でEEをする人は5%以下らしく、全体的にみても珍しい選択だと言われました。その理由も、やはり難しいしめんどくさいという面が大きいみたいです。しかし、自分の一番得意な科目ではあるので、その部分で補えれば良いかなと考えて変更しました。ちなみに、数学の普通の授業はSLで受講していますが、HL科目でもSL科目でも関係ないので、自分が好きな教科で取り組む方をおすすめします。
そして、何日か悩んだ末、私が思い浮かんだのは仁徳天皇陵古墳の体積を求めるというものです。仁徳天皇陵古墳は1500年以上前の古い日本を代表する墓ですが、大阪を中心にまだ残っています。そして、図書館で調べていくと形や設計にも数学が関係あることがわかりました。それで、どうにか資料とデジタルの機械があればどうにかなる!と思いこのテーマでEEをすることにしました。
準備期間
そんなTopicが決まったばかりの私のEEですが、前回説明した3回のうちの最初の面談への準備や、その後に書くRPPFの書き方などを学んでいます。まず、図書館に行って古墳の形成のされ方やどのような手法を用いて作られたのかということを学びました。そこで、建築図の例を下に貼りましたが、このような規則正しい形で元々は作られているということを初めて知りました。
また、実際の寸法なども載っているものもたくさんあったので、最初はインプットのために図書館にこもって資料を借りては印刷してをずっと繰り返していました。
その後に、私は実際に大阪府堺市にある仁徳天皇陵古墳とその周りに行ってきました。ここで巡ったのは、大仙公園の敷地内にある堺市博物館と百舌鳥古墳群ビジターセンター、そして堺市立中央図書館です。写真を下に貼るので、そこで少しずつ解説したいと思います。
まず最初に堺市博物館に行ってきました。シアター内での内容は、勉強していったので理解できましたが、展示されているものはほとんどが初めて見るものなので楽しかったです。一人で行ったのですが、広いとは言えない展示場を何時間もかけてゆっくり周りました。途中、館の人とも話すことができたので、良い経験になったと思っています。特に昔の資料ものが多かったイメージです。
次に、百舌鳥古墳群ビジターセンターという場所に移動して巨大なスクリーンで航空写真の古墳を見てきました。実際には、このしたみたいに入れないので空から綺麗な映像で撮っているものを上映してくれるのはすごく嬉しかったですし、何よりもここが無料で入れるということに感動しました。ここは博物館からすぐで博物館よりは狭かったですが、壁にも初めて知るような内容が何個かあったので吸収できるところは吸収しました。
ここが仁徳天皇陵古墳の拝所です。この鳥居の奥の山みたいなものが古墳の墳丘部分なのですが、大きすぎてとても全体が写るような場所ではなかったので、どうしても航空写真や遠くからの写真、また資料が貴重なものになってくると思います。この近くには模型などもあったので、それも参考に見てきました。最後に、図書館に行って堺市の地元コーナーのところにある古墳関連の本を読んできました。
このように、現在はまだ準備段階ですが、これからどのように体積を測っていくのか、また計算方法とその優位性はどの程度確保できるのかなどを自分なりに考えて、理想値に近づけるように頑張っていきたいと思います。まだまだ始まったばっかりのEEですが、数学で最後まで乗り切るのでぜひ応援お願いします!それでは!