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IB修了生インタビュー - 2
化学のIAを文字に起こすのが難しくて、ずっと苦闘しています、Yuyaです。今回は、インタビュー形式の投稿の最後になると思いますが、修了生にインタビューをしてみようの2人目です。前回は、他校のIB生でしたが、今回は私が所属している学校の先輩であるTさんにお話を伺いました。選択科目は、HLがChemistry, Math AA, Biologyで、SLがJapanese A, English B, Historyです。それでは、早速質問に移りましょう。
IBを受けることの利点は?
Tさん: EEやTOKなどの特異的な活動を通して、論理的思考力や批判的な視点を獲得できることが一番の利点だと思います。このCore科目の学びを通して獲得した力は、大学受験において他の学生と自分との差別化を図ることができます。それだけでなく、人間としても成長することができてすごく有益だと考えています。
私: EEでは何の科目に取り組み、それを通して何が得られましたか?
Tさん: EEは数学で執筆しました。この経験は、学問的な素養と人間力が得られる貴重な学習機会でした。数学の基礎的な知識が増えただけでなく、リサーチスキルや企画力など論文を執筆する上で必要な力も身につきました。また、Supervisorや企業などの第三者との協力を通じて、コミュニケーション力も向上したと実感しています。
「もっと早く知っておきたかった」と思うことは?
Tさん: IBが発表しているシラバスに基づいて勉強を進めることは、もっと早くからやっておけば良かったと振り返っています。最初の頃は、ひたすら授業で学んだことをノートにとって、それを復習して勉強していましたが、必要な部分だけに集中して勉強するやり方に変えたら成績が急激に上がりました。その必要な部分を示してくれているのがシラバスで、勉強の指針のようなものが明確になり、勉強が少しは楽になるので、シラバスは見るべきだと思います。
私: シラバスに基づいて勉強するという具体的は?
Tさん: コンセプトを大まかに理解するのに役立ちます。忘れている範囲でも、この概念や公式を覚えておくことで広範囲に応用できると理解できると、覚える量が減って、演習に時間を回せるようになりました。
タイムマネジメントはどのように行ったか?
Tさん: 基本的には、特別なことは何もやっていませんでした。なんとか、授業についていくことはできていましたが、苦労したのでIBを受ける人はしっかりとタイムマネジメントに力を入れた方がいいと断言しておきます。クラスでは、スケジュールアプリを使っている人が多かったので、アプリを活用すると良いと思います。
私: 1番忙しかった時期は?どれくらい勉強していた?
Tさん: 最終試験前の9-10月が1番忙しかったです。最終試験への対策だけでなく、大学出願もあり両立が難しかったように感じます。勉強時間でいうと、平日は1日に5時間、休日だと10時間くらいはやっていたと思います。
IBの経験は、大学でどのように役立つか?
Tさん: 自分の興味や高校生活で得た力についてアピールする際に役立ちました。特に、帰国生や日本の一般学生と混じって行われる入試では、他の学生との差別化が図ることができます。IB独自のカリキュラムや教科は、試験官の興味を引くような自己アピールができるので面接で意識的に話すべきだと思います。また、学部と関連した活動をしていると、志望動機などの話がより説得力のあるものになります。
IBで最も大変だったことは?どうやって乗り越えた?
Tさん: 数学のEEを書いたのだが、授業で扱わないトピックを選んでしまったため、一から勉強し直す必要がありました。また、企業と協力してのEE執筆を考えていましたが、メールを送った全ての企業に断られてしまって計画が白紙になることもありました。そうした課題を対処するためには、Supervisorとの協力が大切だと思います。
私: Supervisorとは、どのくらい話しますか?
Tさん: Supervisorとは、関係性を深めるためにも、定期的に話し合うことが大切だと思う。なので、全く進んでいなかったとしても各週に1回は必ずミーティングを行うようにしていました。また、サポートについては、構成を考える上ですごく助けられました。EEで探究活動をしていく上での道標を示してもらえたので、スムーズに書き進めることができました。内容についてのサポートはあまり期待できないので、自分でしっかり調べていく必要があると感じました。
IB受講中の生徒や、これから始める学生に向けて
Tさん: IB生は入試方法が特殊なので、大学受験に不安を抱えている人が多いと思いますが、案外融通がきくことは知っておいてほしいと思います。大学受験では、最終スコアを全く使用せずに合格しましたし、IBを受講しているというだけで受けられる入試の幅も増えるので、自分の入りたい大学の入試方法についてはしっかりリサーチしておくことをおすすめします。辛いこともいっぱいあると思いますが、頑張ってください!
これで、全てのインタビューセッションを終えることになりそうです。最初はIBを現在受けている同級生に、その次はIBを教えている教師の方々、最後にはIBを修了した人たちにお話を伺いました。それぞれ、違う視点から語ってくれたので、とても有意義な情報になったのではないかと思います。また、質問や書いて欲しい内容などがあれば、コメントにお書きください!それでは、また次回で!