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Group6 : 概要

夏休みは、間違いなく過去で一番勉強していると思います、Yuyaです。今回は、6つの科目グループ最後の教科です、結構長かったので大変でしたが、IBの教科構成の基本と、どのような授業をしているのかということを知ってもらうためのいい機会になっているのではないかなと思っています。それでは、解説スタートです。

Group6とは

Group6とは、IBDPではArtsと呼ばれ、日本でいう芸術にあたる教科です。またTOKの時に説明しますが、TOKのAOKと呼ばれるところにも含まれている教科の一つです。通常なら、Artsといえば美術を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はそれだけではありません。美術の他にも、音楽やダンス、映像など様々な科目が含まれます。また、このGroup 6のみGroup3あるいは4に置き換えることができます。つまり、Group3であった歴史の他に経済学を受講できたり、Group4の化学の他に物理学を受講できたりします。そんな中で、私はGroup4からもう一科目、生物をSLで受講しています。計算と暗記のどちらも必要とする理系科目ですが、なんとかがんばっています。

生物学における生命のスケールは大小さまざまです。複雑なシステムを単純な構成要素に分解して考えるという方法は還元主義として知られているアプローチで、システムの研究が進めやすくなります。これが対照実験の基礎であり、そのおかげで大きな発見にもいたりましたが、一方で、その生命の捉え方は完全ではありません。生命の各階層においては、生物がもつ特徴や特質がそれぞれ異なります。

「生物」指導の手引き

上の文章は、DPの「生物」指導のシラバスからの抜粋です。この生物もGroup4の科目なので、新カリキュラムになりました。概念的に理解するだけでなく、知識に関する主張を生物学者がどのように構築しているのかということや、その方法の限界についても認識する必要があります。

4つのテーマ

生物ではテーマが4つ設定されていて、各テーマはレンズのようなものであるとIBは表現しています。そしてこの4つのテーマは、それぞれレベル1から4まであり、このレベルの順番は生命の階層のレベルに沿っています。つまり、さらに細分化することはできますが、大きく分けるとA1からD4までの16個です。

• テーマ A: 統一性と多様性
• テーマ B: 形態と機能
• テーマ C: 相互作用と相互依存
• テーマ D: 連続性と変化

• レベル 1: 分子
• レベル 2: 細胞
• レベル 3: 生物
• レベル 4: 生態系

テーマとレベルについて

このように、レベルの方が理解するのが簡単で今までの生物と似たようなテーマとなっています。一部、分子など化学で聞くような用語もありますが、IBではそのような要素も取り入れています。一方で、テーマというのは結構理解するのが難しいですが授業を受けていくうちに気づくことがあります。それを支えるのが次のものです。

考察とつながり

先ほど説明した大きく分けて16個の章にはそれぞれ考察とつながりというものがそれぞれ2つずつ書かれています。これは、その章が終わった時に、自分がその質問に答えられていたら大丈夫というような確認する手段でもあります。一問一答で話ので、全てをカバーするのは難しいですが、その部分は授業で行う〈話し合ってみよう〉や他の教材などでカバーしています。

生物の評価

◎ 外部評価
【SL】
・Paper 1 - 多肢選択・データに基づく問題(1時間30分)[36%]
30問の多肢選択問題と、データや実験から読み取れる問題を続けて解く
・Paper 2 - 短答式および長文回答式の問題(1時間30分)[44%]
資料から読み取れる語句の説明や、論述式問題2問のうち1問を選んで解く
【HL】
・Paper 1 - 多肢選択・データに基づく問題(2時間)[36%]
40問の多肢選択問題と、データや実験から読み取れる問題を続けて解く
・Paper 2 - 短答式および長文回答式の問題(2時間30分)[44%]
資料から読み取れる語句の説明や、論述式問題3問のうち2問を選んで解く

◎ 内部評価
【SL】
・科学的調査(10時間)[20%]
自ら設定した研究内容に対して、3000 words以内のレポート形式で答える
【HL】
・歴史研究(10時間)[20%]
自ら設定した研究内容に対して、3000 words以内のレポート形式で答える

以前、Group4で化学の評価をお話ししましたが、ほとんどそれと変わりません。なので、対策の仕方は似ていますがその方向性が全く違うという印象を受けます。関数電卓を使う機会は、明らかに化学の方が多いですし、その計算の複雑さも生物とは比べ物になりません。一方で、生物では概念とその単語の暗記というのが最難関箇所だと思います。ただ暗記していると頭が爆発するので、その単語が何とつながるのか知識の飛び石のような感じと担当の先生は言っていました。

どうでしたでしょうか。Group6、実質はGroup4の2回目のようでしたが、一回した説明はなるべく省いたつもりです。次の投稿で6つの科目グループも最後だと思うと少し長かったですが、投稿してみてくださったみなさまありがとうございます。それでは、また1週間後、その日は疲れているのですが投稿楽しみに待っておいてください!

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