IBDPと適性
ここまで、IBDPとはどのような学習カリキュラムなのかというところに焦点を当てて色々話してきました。ここまでは、カリキュラムの概要を伝えたまでなので、実際どのような人が向いているのかということをお伝えできればなと思います。
IBDPを受講するメリット・デメリット
【メリット】
・海外大学に進学できる
前回も説明したと思いますが、IBの最終試験のスコアを利用して海外進学することもできます。国内大学もIB入試を取り入れている学校が既にたくさんあります。これからもその数は増えていくと予想されています。
詳しく知りたい方は、以下のリンクから飛んでみてください!
・少人数制のクラスになる
日本では、30-40人のクラスで授業を受けるのが主流ですが、IBのコースでは全く違います。まず、先生が話しているのを一方的に聞く暗記型の授業ではなく、生徒自身が授業を作り上げる授業参加型になります。私の学校のクラスは19人ですが、実際に授業を一緒に受けているのは7人ほどで教科によっては2人の授業もあります。これについてはまた詳しくいつか話せればなと思います。
・多くの先生に頼れる
これは、少人数制だからできることですが、分からないことがあれば理解できるまで教えてくれます。また、ネイティブの先生も多いと思うので、日本語でも英語でも質問があれば先生にいつでも聞きに行くことができます。逆に、質問しないと勿体無いので分からないことがあれば授業後でも放課後でも聞きに行きましょう。
【デメリット】
・忙しい
一番はこれに尽きると思います。課題の量、授業も集中して受けないといけないので一回の授業で遅れを取ったら取り戻すのがとても大変です。また、授業だけではなくCASやその他の習い事などを組み合わせていると本当に休憩する時間がなくなってきます。自分でタイムマネジメントをする能力が求められます。
・授業代が高い
IBは国際的な学習カリキュラムなのでやはり授業代や教科書代は高くなってきます。でも、諦めないでください。私の学校はほとんど教科書代だけで受講させてもらっていますし、全国にそのような学校も調べてみればあるはずです。また、IBDPへの進学を本気で考えていてお金に困っている場合の高校生等奨学給付金はたくさんあります。よければ調べてみてください。
・DPを取得できるか分からない
これは、IBDPをしているほとんどの人が恐れていることかもしれません。2年間多くの勉強をしてきても、DPを取れないとやっぱり何をやってきたのだろうと思うかもしれません。しかし、DPを取得できなくてもアプライできる学校は存在しているし、なんせDP取得だけが成功とも限りません。コツコツと努力をしていけば心配することではないと先生からも聞くので、慢心せず自分なりに積み上げていくというのが大切かもしれません。
IBDPに向いている人
英語が好きな人
日本語DPがあるとは言っても、教科書や多くの人がGroup2で英語Bを選択すると思います。英語力は、あって損することはないです。将来、海外大学に進学する際にも英語資格が求められることもあります。英語が好きというのは大きなアドバンテージになるし自信を持って良いと思います。
暗記の学習が嫌いな人
私は結構このタイプでした。今まで、ただ覚えたことを期末テストで書くだけというのは正直誰でも時間をかければできることだと感じでいます。暗記ということは知識をインプットする上では大切なことですが、その知識を正しくアウトプットする場を同時に設ける必要があるのかなというふうに考えています。
自主的に勉強をする人
勉強を「やらされている」と感じる人には正直厳しいコースかもしれません。一つ終わらせても、ひたすら課題が出てくるのでそれに耐える力とそれを難なくこなしていく力が必要があります。自主的にやろうとしなければ、何のためにしているのだと思う時が来るかもしれません。勉強を楽しめまでとは言いませんが、継続して勉強を意識的にできる人の方がやはり向いているように感じます。
協力できる人
これもとても大事な要素だと思います。やはり2年間、最終試験という同じ目標に向かって切磋琢磨していく仲間なので、その仲間と以下に関係性を良くするのかというのはとても大事なことの一つだと考えています。分からない時があれば助け合い、困っていたら一緒にやってみる。IBDPは一人では苦しいししんどいです。だからこそ、同じことを感じている仲間と分かち合えるのかなと私は感じます。
どうでしょうか、IBDPというカリキュラムはどのような人に向いているのかということを話してきました。あくまで指標であって当てはまっていないからできないということではないです。しかし、どれも重要な要素ではあるので、参考にしていただければ光栄です。