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EE : 概要

2学期が始まって学校はやっぱり楽しいなと改めて感じました、Yuyaです。前回、Core科目初めてとなるTOKについて解説しましたが、どうでしたでしょうか。やはり、今までと違って少し理解が難しかったかもしれません。それは承知でしたが、そこをどうにかして分かりやすく伝えたいと思うので、分からないことがあればコメントしてもらえると詳しく解説しますので気軽にコメントもしてください!ということで、今回はCore科目の2つ目、EEについての解説です。

EEとは

EEとは、Extended Essayの略で日本語では課題論文と呼ばれています。前回のCore科目と同じく採点される教科でIBスコアにも影響します。評価はAからEの5段階ありますが、EをとってしまうとIBディプロマの取得はできないため、必須の課題となっています。しかし、今までの外部試験と比べて若干自由度は高いです。

EE は、生徒が自分で選んだトピックについ て自主的にリサーチを進め、その成果を正式な学術論文の形で発表します。そのねらいは、個人的な研究への取り組みを通じて、高いレベルのリサーチスキル、記述力、創造性を育成し、知的発見を促すことです。研究成果は正式な書式に構成された 4000語(日本語の場合は8000字)以内の論文にまとめます。

IBDP 科目概要より引用・一部抜粋

このように、自由度が高い理由は自分が研究したいトピックについて調べることができるからです。特徴的には、日本の大学生が学士号を取得するために行う卒業論文のような形に近いと言われています。つまり、早めの段階から論文の書き方などを教わることで、今後の論文執筆のための勉強という捉え方もできます。

EEでの学習

EEではある程度自由だとは言いましたが、やはり制限もあります。大きな制限としては受講してきた科目を基盤にしないといけないというものです。この受講してきた科目とは6つの科目グループのことを指しています。生徒は、その6つの科目の中から選択できます。HLの科目から選択することが望ましいと言われていますが、どちらで問題なく選択することは可能です。また、このEEでは6つの科目グループの中で2科目を選択し融合させたような研究も可能になります。これを、ワールドスタディーズと呼んでいますが、私の学校ではまだワールドスタディーズでEEをした人はいないみたいです。有名なワールドスタディーズのEEとしては、「化学と生物」や「物理と数学」などが挙げられます。

指導と学習の方法

EEには、シラバスで6つの指導の方法と5つの学習の方法というものが設定されていて、先生と生徒の両方が意識しておく必要があります。6つの指導の方法には、「探究を基盤とした指導」、「概念に重点を置く指導」、「ローカルとグローバルの文脈でとらえる指導」、「効果的なチームワークと協働に重点を置く指導」、「すべての学習者のニーズに応えるために差別化した指導 • 評価(形成的および総括的)を取り入れた指導」があります。特に、最初の探究を基盤とした指導という部分では、IBが価値を置く10の学習者像にも通じる部分があります。さらに、5つの学習の方法には、「思考スキル」、「コミュニケーションスキル」、「社会性スキル」、「自己管理スキル」、「リサーチスキル」があります。TOKのテーマと繋がる部分もいくつかあるように思われます。

Supervisorと

先ほど、先生と生徒の両方がと言ったと思うのですが、EEには自分の研究に先生がそれぞれついてくれます。この先生たちのことをSupervisorというのですが、共にEEを提出まで持っていく関係なので、仲良くしておいた方が絶対にお得です。あと、いつでも質問できる関係であればなおさら良いと思います。

EEの評価

◎ 外部評価
・課題論文 [100%]
自分で決めたトピックに対して4000 words(8000字)以下の論文にまとめる

EEの評価は、総括的評価と形成的評価に分かれています。総括的評価とは、論文自体の内容などに注目されますが、形成的評価では振り返りが評価の対象となっています。全部で3回に分けてこの振り返りを行わないといけないのですが、これも
Supervisorとの相談で公式面談が3回行われます。その後、RPPF(Reflections on Planning and Progress Form)という振り返りフォームを書くことになります。また、最後の面談ではviva voceと呼ばれる口頭による振り返りも行われます。

どうでしたでしょうか。また今回も、初めて聞くような単語が多かったかもしれませんが、できるだけわかりやすく噛み砕いたつもりです。最初にも言いましたが、分からないことがあれば遠慮なくコメントしてください。次回は、自分の学校でのEEについて、私のEEについても少し触れたいと思います。それではお楽しみに!

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