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【講座レポート】広島叡智学園 第2次選抜(グループワーク)対策講座2023 #1

こんにちは!公立中高一貫校対策のiBASEです。
2023年11月下旬に第1次選抜の合格発表を迎えた、広島叡智学園。その合格者に向けて、第2次選抜(合宿形式のグループワーク)に向けた対策講座の第1回が、2023年12月3日にオンライン(Zoom)で開講されました。

全3回の講座の初回となる今回は、受講生の顔合わせから始まり、第2次選抜の概要と基本情報をレクチャー。その後は、グループワークの実践課題に取り組むことを通して、たくさんの気づきや学びが生まれる場となりました。

本記事では、講座の様子をレポート!受講生は振り返りの材料として、ぜひご活用ください。


戦略的思考を扱う「しりとりワーク」

1.グループでゲームにチャレンジ!

広島叡智学園では様々なパターンのグループワークが課されます。初回となる本講座では、主に「戦略的思考(※)」をテーマに据え、iBASEオリジナルワークにチャレンジしていただきました。(※:最新年度の過去問で言えば「ジャストGO!GO!」のワークに対応しています。詳細は、以下の記事よりご確認ください)

扱ったワークは「しりとり」をベースにしたもの。そこに特別ルールを加え、チームで得点を競い合うゲームにデザインしました。実際の出題に合わせ、同じルールのゲームを3回転。ゲームとゲームの狭間には各チームでの「作戦会議タイム」を設け、細かい振り返りと戦略立て・修正に取り組みました。

戦略通りに進んだチームもあれば、予想外のアクシデントに戸惑ったチームも。回を重ねるごとにその戦略は練り直され、どのチームも連携が深まっていました。それぞれで自発的に役割分担をしたり、戦略を納得いくまで話し合ったり、作戦会議中にリハーサルをしてみたり…と、様々なチームがそれぞれに試行錯誤している様子が印象的でした。

2.「戦略を立て、実行するために大切なこと」

実践的なワークに取り組んだ後、受講生たちには次の問いを提示しました。ここまで取り組んできたワークの様々なシーンを振り返りながら、各チームがそれぞれに考えます。

授業資料より

各グループで深い対話がなされ、iBASE受講生たちは次のようなエッセンスを言語化してくれました!大人が見ても納得の内容ばかり。これらの要素は、当日のワークでも大切になってくるはず。生徒たちは他のグループが言語化した内容についても必死にメモを取りながら、自分の学びにしていたようです。

■相手の意見を取り入れること
■一緒に取り組むメンバーへの心遣い
■イレギュラーなことがあったら、柔軟に対応すること
■強みと弱みを活かした役割分担をすること
■みんなが納得できるように、アイディアをたくさん出し合うこと
■ルールを正しくみんなで確認すること
■とにかくまずはやってみて、修正したり改善したりすること

iBASE受講生たちが編み出した「戦略ワークのために大切なこと」

振り返り「”よい話し合い”とは?」

ここまでで、当日を想定した実践ワークは終了!休憩を挟んだのちに、みんなで今日のワークの振り返りに取り組みました。

1.「よい話し合い」と「よくない話し合い」

講師が振り返りの場で生徒に問うたのは、こんな問いです。

授業資料より

生徒たちはワークに取り組む中で、いろいろな悩みや葛藤を抱えながら「話し合い」によって課題を乗り越えようとしてきました。では、そもそも「よい話し合い」と「よくない話し合い」があるとすれば、その違いは何なのか?ーそんな本質的な問いを、生徒たちには考えてもらいました。

あるグループでは、「多数決」の考え方について話題が及びました。「何かを決めるときに、多数決で決めるのはいいことなのか?」というテーマで、深い対話が繰り広げられていました。

「多数決は便利だけれど、納得していない少数派の人はどうする?」
「異なる意見のいいところを合わせることって出来るのかな?」
「全員の意見が違うときは、どうやって意見を1つにするの?」
「むしろ、じゃんけんで勝った人の意見で進む方が、平等?」
「それって平等だけど、平和ではなくない?」
「時間はかかるけど、お互いが納得するまで話し合うべき?」

iBASE受講生たちの話し合いの様子

答えのない問いに、「あーでもない」「こーでもない」と深くて本質的な対話を繰り返す生徒たちの姿に、それを見守る私たち講師の方が揺さぶられ、学びを得る時間でした。「多数決以外の、理想的な意思決定の方法とは?」という問い。これからもじっくり考えてほしいとお伝えしました。

2.すべてを振り返って、作文へ

2次選抜の対策を行うにあたって、iBASEでは次の2つの指導方針を掲げています。

①各々が実践の場を通して自分らしい強みに気づき、それを自覚的に発揮できるようになっていくこと。
②その積み重ねによって発露するリーダーシップの芽生えを講師が見取り、即時にフィードバックを返していくこと。

生徒が自分自身の強みに気づくには、自分一人では難しいことが多く、他者からの客観的なアドバイスやフィードバックが必要不可欠です。そこで講座の最後には、受講生一人ひとりとiBASE講師との1対1の面談の時間を取りました。ワークの様子を客観的に見ていた講師から、受講生それぞれの強みや個性が語られました。一緒にワークを振り返ることによって、新たな気づきや発見も生まれたようです。

実際の選抜では、合宿3日目の最後に「振り返り作文」を書くことになります。詳細の内容や書き方は、第2回の講座で扱いますね。ぜひ今日は自由に思うまま、得られた気づきや学びの言語化に取り組んでみてください。

おわりに

iBASEのグループワークの講座では、講師からポイントをお伝えすることはほとんどありません。細かく振り返りの時間を取ることで、大事なことは実際にグループワークに取り組んだ生徒たち自身が言語化します。そしてお互いの気づきや発見をシェアし合う時間を重ねて取ることで、「生きた使える知」を、一人ひとりが持ち帰っていくのです。

来週・再来週に開講する講座では、また別のパターンのグループワークにチャレンジします。ぜひお楽しみに!

※講座案内はこちらから

※2023年12月3日(日)現在:残り、若干名のお申し込みが可能です。

※第2回目のレポートはこちらから


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