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銀本解説シリーズ | 東京都立三鷹中等教育学校 2022(令和4) 社会分野

こんにちは!公立中高一貫校対策のiBASEです。
「銀本解説シリーズ」では、全国の公立中高一貫校で出題された過去問の中から「良問」だけをピックアップし、その解説を連載していきます。

今回取り上げるのは、東京都立三鷹中等教育学校の社会分野です。入試で頻出の「気候分野」からの出題で、非常にオーソドックスで適性検査らしい問題となっています。この記事では、まずは気候分野の基礎的な知識や考え方をお伝えし、その後に問題の解説に入っていきます!

1.今回の出題:東京都立三鷹中等教育学校 2022 適性検査Ⅱ 大問2 〈問題1〉

①問題

花子さんは「それぞれの地域で、月ごとの平均気温や降水量に適した保存方法が 用いられているのだね。」と言っています。図1の魚を使った料理は、それぞれどのような保存方法が用いられていますか。それらの保存方法が用いられている理由を、 会話文を参考に、図1、図2と関連させて説明しなさい。

問題の全文はコチラから!(学校公式HPへリンクします)
※印刷して取り組んでみるのがおススメ!

②解答時間

10分程度で取り組んでみましょう!

2.問題の分析

適性検査では超頻出となる「気候分野」からの出題でした。各地の魚料理の特徴や風習と、それぞれの地域の気候の特性を紐づけて論じさせる問題です。それぞれの資料から読み取れることを、ポイントを絞って関連付けることが求められました。

公立中高一貫校で課される適性検査では、私立のような知識を問う問題は少ない一方で、「気候とは何か?」「気候は人や暮らしにどんな影響を与えているか?」など、根元にある”概念”や”システム”の理解を問う問題が多く出題されます。ただ単なる知識の暗記ではなく「なぜそうなるのか?」をきちんと考え、説明できるほどに深く理解しておくことが求められます。

ということで、今回の記事では「気候」についての基礎的な考え方をおさらいすることから始めていきましょう!

3.解答・解説

⓪「気候分野」の基礎知識を確認しよう

「気候」とは主に、「(1)気温」と「(2)降水量」の2つのことを指している、と捉えることから始めましょう。(今回の問題でも、平均気温と降水量の2つが提示された雨温図が資料として示されていますね)

(1)気温について
気温は主に「緯度」と「高度」の2つによって、その特徴が決まるということを、きちんと頭に入れておくことが重要です!

●「緯度」
「南北」と言い換えても分かりやすいかもしれません。北半球にある日本においては、北に行けば行くほど気温は低くなっていきます。
●「高度」
「高低」と言い換えてもいいでしょう。山登りに行くと、登れば上るほど肌寒くなっていくように、高いところに行けば行くほど、気温は低くなっていきます。

(2)降水量について
降水量は、地域ごとにその特徴を理解しておくことが重要!以下の内容は私立入試でも超頻出のため、「なぜそうなるのか?」という仕組みと一緒に頭に入れておきましょう。

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