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目標は日常の中で”ハイタッチ”を目撃すること!若手職員が「まちのコイン」に込めた想い ~日立市役所 コミュニティ推進課 永井 康介主事~ VOL.2


 今回は、デジタルコミュニティ通貨『まちのコイン』を使って、まちの課題解決に全力で取り組む、日立市生活環境部コミュニティ推進課の永井康介主事に「事業にかける想い」と、「アプリを通して目指す未来」について話を伺いました。

VOL.1は、こちらから ⇊

VOL.2 お金では買えない特別なことで地域がつながる


 なぜ、換金性のないコミュニティ通貨を採用したのだろうか?

「コミュニティ通貨を導入するきっかけとなった一つとして、各コミュニティの高齢化や担い手不足があります。

 地域コミュニティはボランティア活動ですが、ボランティアも綺麗ごとではやっていけないという状況もあり、ちょうど有償化を検討するタイミングだったのです。
 
 そこで、各コミュニティの代表者に集まっていただき、地域活動のうち何を有償化にするかを話し合いました。

 しかし、コミュニティによって、活動内容や活動量などに差があるため、なかなか話し合いが進まず、先が見えない状況でしたが、5回目の話し合いで「コミュニティ活動はお金ではない。」「お金じゃない方がいい、お金は辞めよう。」という意見がたくさん出てきたんです・・・。
 
 最終的には、地域活動の中に、みんなが楽しめる要素を生み出し、ボランティアの平等性を保つことが大切なんだということで意見がまとまりました。
 
 まちのコインを採用するにあたっても、各コミュニティから最初は色々な意見がありました。役員は70~80代の方が多く、長く地域活動を行っており、色々な経験も積まれているので、「アプリで何が変わるのか」などのご意見もありました。

 でも、議論を重ねた結果、「やっぱり、何かをやらないと変わらないんじゃないか。」ということを言ってくださるようになり、今では一緒に盛り上げようと思ってくれる方が増えています。 

 時には厳しい意見もありましたが、様々な経験を積んでいらっしゃる各コミュニティの方が、こんな若い自分にも真剣に意見を言ってくださるのは嬉しいし、ありがたいです。」

より分かりやすく、想いが伝わるよう何度も改良を重ねた資料


 取材時「各コミュニティに向け、まちのコインについての連載を出しています。まちの人を巻き込むには、まずはコミュニティの理解を得ないと・・・。」と話していた永井主事。
他の業務も抱えながら、連載を出すのは並大抵のことではないだろう。
 
 まちのコインに並々ならぬ想いを持つ永井主事が、その想いの底にある気持ちを語ってくれた。

VOL.3へ続く