追憶2
一番古い記憶は
弟がひきつけを起こして救急車を呼んだ。
当時のひきつけは今と比べて薬もなく危険な兆候だった。
母が自分の指を弟の口に入れ
「私の指は千切れても良いから。」
と叫んでいた。
ひきつけを起こすと、舌を噛んで窒息する危険があった。
記憶が定かではないが数日後?数か月後?
車で10分ぐらいの距離にあった母方の伯父宅に遊びに行っている最中に弟がまたもひきつけを起こし、近くの病院に行くも数時間後に息を引き取る。
自家中毒との診断だったらしい。
個人開業医院内での死亡だったが、今の時代なら救命出来たと思われる。
病院から自宅へ
当時の父の愛車『スバルR2』で助手席は母、後部座席で伯父が弟の遺体を抱え、私がその横。
今の軽自動車と比べても小さいのだが、弟はまだ2歳で私も小2だったので、この移動が可能だった。