没も積もれば文となる

こんにちは!
お初かもしれないしお初ではないかもしれませんが、とりあえずお目にかかります。演劇研究会2年の栗原です。

正直驚いています。もう稽古場日誌の時期だなんて。そう思って日付を確認したら公演本番までもう1か月ないんですね。時の流れ、こわぁ…。
今は夏休み前ということでテストに課題に忙しく、ついでにキャンパスも変わったので演研に行ける機会も少なく、夏公演までの期間が本当にあっという間に感じます。これを読んでいる皆さんもお忙しい時期かと存じますが、それでも頑張って稽古や舞台作業に勤しんでいる方々、本当に偉いです。尊敬します。
実は僕も、夏公演で重要な役割である照明オペを担当しています。舞台上の照明をタイミングよく操作する、大変だけどやりがいのある仕事です。それなのに中々稽古に行けず申し訳ありませんが、すべての課題が終わったら水戸出現率を上げられるよう頑張りたいと思います。
というわけで演研について書けることがあまりないので、とりあえず最近あったことでも話そうと思います。







…ところで皆さん。
まだ読み始めて数秒かもしれません。
そしてこの謎の空白なんだって思ってるかもしれません。
この空白には先ほど申し上げたとおり、僕の最近あったことについての文章が書かれていました。しかしもう跡形もありません。何故でしょう。
実をいうと、今僕は4時間くらいずっとこの稽古場日誌と格闘しています。そう、つまり僕は、稽古場日誌にいろんなことを書いていった結果

色々書いたけど長いし何が言いたいのかわからない!!!全然面白い文章が浮かび上がらない!!!

ということになり全部消してしまったんです。スランプになっちゃったんです。

最初は、夏公演の脚本である「しんじゃうおへや」がオムニバス作品であることにちなんでオムニバス作品っていいよねということを書く予定でした。しかし長くなりそうだなーって思って没にしました。
次に、先日学科のテストで劇場建築に関する内容が出てきたので、演劇にちなんで劇場の建築に関するミニ講義でもしようと思ったのですが、書いていったら全然ミニにならなかったし結局何を伝えたいのかわからなくなったので没にしました。
そして昨日の稽古場日誌で古川君が梅雨の話題に触れていたため、最近僕が天気予報を信じた結果ことごとく外れて雨雲に裏切られていることを話題にしようと思ったのですが、うまくまとまらなくて結局没にしました。

…最終的に、この推敲を重ねた4時間を無駄にしないために、4時間無駄にした事実そのものを題材にすることにしました。それが今のこの文章です。

何かを語るって難しいですね。語ることだけでも意外と難しいのに、それを面白くかつ簡潔にしようとするともっともっと難しくなります。
これは演劇にも通じることがあると思います。台詞の言い方や表情、細かい演技をより素敵なものにしようと努力しても、うまくいかなかったり新たな課題が生まれたりして結局無駄になってしまうことがあると思います。
でも積み重ねたものはきっと無駄にはなりません。そもそもうまくいかないと思えること自体が分析がちゃんとできている証拠ですし、その分析力がきっと素敵なものを実現するための力になってくれます。今回の僕みたいに逆転の発想をすることで、無駄になってしまったことそのものを成功に生かすこともできます。スランプになって自分の努力が無駄だと思ってしまっても、それはいつ、どんな形でかはわからないけど、自分の何らかの成果として帰ってきます。だから、皆さん自分を信じて頑張ってください!








はい!うまくまとまりました。ちゃんと最近の出来事を書いているし、稽古場に向けたメッセージにもなりました。没になったものも積んでいけばいい感じになるもんですね。

というわけで本番まで1か月を切った夏公演ですが、まだまだみんなで色んなものを積み重ねて素敵な劇を作り上げたいです!
ACM劇場で紡がれるみんなの努力の結晶を、是非ご覧ください!

以下公演情報です。


「しんじゃうおへや」

〈あらすじ〉
死刑執行の予行演習を行う刑務官たちの葛藤と衝突。
執行装置の修理にやってきた3人の電気工事士のパニック喜劇。
この部屋がどこで、自分が誰なのかを尋ね続ける男と、それから逃げ続ける女、そしてそれを取り巻く人々。
死刑執行を舞台とする3話構成のオムニバス作品。
死刑を巡る3つの物語が重なり合う時、浮かび上がるものとは。

〈脚本〉南参
〈演出〉千葉萌

〈キャスト〉
古川慈温
吉井将真
西野准平
和田萌未
鈴木翔太
大平康喜
中野樹
中川結菜
手代森爽福
橋元悠記
矢吹蓮
盛川綾音
霞綾華
立花樹
福嶋信太朗
長船響平
溝渕陽菜
今井遥菜

〈日時〉
2024年8月17日(土) 
15:40開場 16:00開演

〈会場〉
水戸市芸術館ACM劇場
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8

〈チケット料金〉
一律1000円

〈チケット取り扱い〉
・水戸芸術館エントランスホール内チケットカウンター
・水戸芸術館チケット予約センター
 TEL :029-225-3555(9:30-18:00 月曜休館)
・劇団員まで

〈お問合せ〉
メール  ibadai.enken@gmail.com
X @ibdienken
Instagram ibadai.enken


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