【囲碁】9路盤の大局的な考え【踊る碁会所】
こんにちは。囲碁講師の井場です。
『踊る碁会所チャンネル』で活動しています。
今回も9路盤対決の2局目
プロダンサーのKazuhoMonsterが快勝した1局を見ていきます。
前回の記事は見て頂けたでしょうか。KazuhoMonsterの深い考えが見えた事だと思います。
今回は白の利かしに対して反発した戦いを見ていきます。
対局の様子は動画をご覧ください。
実戦進行(11~21)
黒11と反発しました。それに対して白12,14と最強手を選択しました。
力強いですね。
ここで黒はチャンスを迎えていたようですが、結論から言うと
15~21と右辺で頑張った事が黒が苦しくなった原因でした。
黒の正しい反発
黒11手目は正しくは黒1とするのが良さそうです。
黒3のキリを狙います。
黒3のキリに白4と逃げれば右下の黒は取れますが、
黒13,15と右上黒が強くなり、黒17と打てば上辺の白はつぶれ形です。
大局的な考え
この碁はお互いまっすぐ力勝負となりましたが、
9路盤とはいえ大局的な見方をしても良さそうです。
白1と一貫してキリを打たず、相手に守らせたいという工夫はありました。
黒2とキリですが、白3,5と複雑に味を見て戦う進行です。
9路盤では筋と筋の組み合わせがよくあるので、
全局的に戦う事ができます。
柔軟性を持つ事
実戦黒15手目は視野が狭くなっており、柔軟性に欠けました。
黒1~5とまずは捨て石で左上の黒地を増やし、
さらに黒7と右上の黒はすべて捨ててしまうのが良かったです。
黒11となれば黒地の方が大きく、黒が優勢となるところでした。
9路盤では柔軟性が求められます。
その場その場で戦うのではなく、今戦っている場所が全局的にどう影響しているかを考える必要があります。
19路盤でももちろんですが、9路盤でも大局的な考えは必要ですね。
実戦進行(22~30)
結論から言うと、黒29が敗着でした。
黒1が正しい急所で白2とするしかないですが、黒3~7で
地合いは黒がリードしそうです。
囲碁も華麗なプロダンサー
実戦の白30手目。
白1がKazuhoMonsterの筋の良い決め手となりました。
黒2と抵抗すると白3から両アタリで黒がつぶれ形です。
黒2とツナギも白3が利き、白7までスッキリ生きられ白勝ちとなります。
実戦の白30手目に形をなくした黒はもがいていきますが、最後は右辺の黒が全部取られて白勝ちです。
KazuhoMonsterの華麗な筋による快勝となりました。
お知らせ
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19路盤の解説もしていきたいですね。KazuhoMonsterは囲碁を熱心に取り組んでいた時は10年以上前だそうです。囲碁の考え方はこの10年で大きく変わったのでその違いもまた面白い所です。
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