すべてがオンラインに乗っている今こそ、絶好の 《学びのチャンス》 だと捉え、新しい学びの場に飛び込んでみる (大変な状況のなかでの暮らしのヒント)
今日紹介するのは《学びのチャンス》です。
非常事態宣言以降、これまで塾や教室で行われていた教育・習い事の多くが、オンライン上に移行しました。
塾や教室も自身の生き残りがかかっていることもあり、インターネットを介した遠隔でよいサービスを提供しようとがんばっています。
そういうところでは、これまで通っていた人たちが、オンラインの環境で学びを継続しています。
そういう人たちからすると、リアルであったときの良さが損なわれてしまっていると感じるところもあるかもしれません。
リアルとオンラインでは、経験の質が別物だからです。
しかし、実は学びの環境のオンライン化は、まったく別の可能性も生み出しています。
これまで通っていなかった人たちに、大きなチャンスがもたらされたのです。
通うには遠いからとあきらめていた塾や教室にも、参加できるようになりました。
そして、さらに、これまで対象にも思っていなかった、国内の遠い地域のものや海外のものまで、候補に入れられるようになりました。
オンライン化によって、かつてないほど、多様な学びの場を選べるようになっています。
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そこで、すべてがオンラインに乗っている今こそ 、絶好の《学びのチャンス》 だと捉え、新しい学びの場に飛び込んでみます。
まず、これまで行きたかったけど、通うには遠いからとあきらめていたところがオンラインでのサービスを始めているかを、ホームページで確かめてみましょう。
あるいは、自分に目的に合いそうなオンライン・サービスがないか、検索して探してみましょう。
もう地理的な制約・条件に囚われる必要はありません。
北海道から沖縄まで、全国どの地域のものでも自分たちの候補とすることができます。
さらに、海外のものにも目を向けてみると、さらに多様な優れたサービスに出会うはずです。
海外のものをリアルタイムで受けるには、時差のことを考える必要があります。
時差を考えるとき、僕がよく使っているのは、「時差計算」です。
このサイトは結構便利で、一昨年、昨年とアメリカに住んでいたときに、日本時間と予定を調整・計画するときからよく使っています。
我が家では、子どもに行かせてあげたいなと思っていながら、地理的に通うには遠いためあきらめていた、特徴のある塾にオンラインで参加し始めました。
また、日本と海外をつなぐオンライン・イベントに子どもが参加したり、ウェビナー(ウェブ上のセミナーということからそう呼ばれていますが、オンライン・セミナーのことです)を一緒に見たりしています。
僕も、前から興味があったオンライン・サロンに入って、メンバー向けのレクチャー動画を見たりしています。
僕は仕事柄、自分も講演をしますが、これまでも、興味がある分野や人の講演を聴きに行ったり、シンポジウムを見に行ったりということを、時間の許す限りしていました。
でも、やはり、都内に出るという移動時間や、仕事・生活上との兼ね合いであきらめなければならなかったことも多かったのですが、最近のオンライン化で、いろいろなものに参加しやすくなりました。
リアルタイムではないアーカイブ(蓄積)されているコンテンツは、こちらのペースで、こちらの好きなときに、見ることができるので、実に助かります。
ウェビナーやストリーミングの場合は、こちらの映像も音声はオフになっているので、こちらがどのような状況であっても聴くことができます。
部屋で一人でじっくり聴くこともできれば、家族と一緒に聴くこともできます。
赤ちゃんが泣いたり、子どもが騒いだりしても、主催者や他の参加者に迷惑がかかることはありません。
もっと言えば、料理しながらでも、食器を洗いながらも、洗濯を干しながらでも、部屋の片付け・整理をしながらでも、聴くことができます(話を理解できるくらいの作業であれば)。
つまり、暮らしと学びの機会を重ねることができるのです。
子どもや家事の関係で、途中で都合が悪くなれば、そこから抜けて、対応することもできます。
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これは、大きなチャンスです。
移動時間を含めて4、5時間など、しっかり時間を取らなければならなかったイベント参加が、家にいながらできるようになったのです。
この絶好の機会を活かさない手はありません。
《学びのチャンス》は、与えられるものではなく、自らつくりだすものです。
多様で豊富なチャンスを活かすかどうかは、自分次第なのです。
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今回紹介した《学びのチャンス》は、「ラーニング・パターン:創造的な学びのためのパターン・ランゲージ」の最初に収録されているものです。
学校に通っているときも卒業して働いているときも、授業や研修で教えられているかいないかにかかわらず、学びは、自ら動いてつかみにいくときにこそ、深く自分のなかに入ってきます。
その意味で、《学びのチャンス》を自らつくり活かす、というのは、学びの基本です。
今は、いろいろな制約から不自由ばかりを感じますが、よく見るとチャンスも広がっています。
そういうチャンスに目を向けて、この機会にしか得られない体験をしていくとよいでしょう。