世界の貧困層の半数はたった5カ国に住んでいる!?(By ICT for Development.JP)
Original article: ICT for Development.JP
18 September, 2019 by Kanot
いきなりですが、クイズです! 世界の貧困層の約半数はたった5カ国に住んでいるのですが、その5カ国とはどこでしょう??
この先を読み進める前に30秒だけ考えてみてください。
さて、では、正解発表です。(カッコ内は世界の貧困層に占める当該国の割合(2015年))
1 インド(24%)
2 ナイジェリア(12%)
3 コンゴ民主共和国(7%)
4 エチオピア(4%)
5 バングラデシュ(3%)
皆さん、何カ国正解しましたでしょうか?(ちなみに私は3つでした (-_-;))
以下が割合等を図化したグラフです(出典:世界銀行)。
つまり、世界の貧困層の半数はたった2つの地域(南アジアとサブサハラアフリカ)に集中しているということがわかります。インドはなんと世界の貧困層の24%を占めるそうです。
それでは、今後も南アジア・アフリカ共に貧困層が多い状況であり続けるのでしょうか?答えはYesであり、Noでもあります。以下に、2030年までの貧困層の推移予測になるのですが、興味深いことに南アジアとアフリカで全く違うトレンドを示しています。
つまり、アフリカの3カ国(ナイジェリア・エチオピア・コンゴ民)では貧困層は増加または現状維持という予想がなされているのに対し、南アジア、特にインドでは今後貧困層が劇的に減少していくという予測になっています。
2030年頃の世界の姿というのは、今の経済状況とはだいぶ異なるものになってるのかもしれませんね。
この記事を読んで、あれっ、予想と違った・・みたいな方いらっしゃいましたら、以下の本を読んでみると面白いかもしれません。いかに我々が偏見を持って世界を見ているのかがよくわかります。
最後になりますが、世界銀行による元記事はこちらです。
※ICT for Development.JPは、一般社団法人 ICT for Development が運営する、IT技術を活用した経済開発(Digital DevelopmentやICT4Dと呼ばれています) に関する世界中のニュースやプロジェクトを日本語で発信しているメディアです。主にテクノロジー、国際協力、国際開発などの情報を発信しています。(提携先としてi&i Impactが転載している記事以外を読みたい方は上記バナーから。)